仙台カウンセリング|心の世界

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仙台カウンセリング

 

【心の世界】

 心の世界は、意識される世界のほかに、意識されない世界を含むことを、

具体的にわかりやすく説明する。

 

◆ Aさんは大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなるという悩みを抱えるが、

その理由は意識できない。Aさんの心の世界はどのようになっているのだろう。

意識される世界と意識されない世界「無意識」について、フロイトやユングの理論がある。

主にフロイト(1856.5.6~1939.9.23)の理論を引用しながら説明しよう。

 

フロイトによれば、人間の心は「意識」「前意識」「無意識」の三層からなると考えていた。

 

●フロイトの局所論で、「意識」とは、いま気がついている心の部分で、眼で見たり、考えたり、

感じていることに気づいている。

自分が何をしているのか(行動)、何を考えているのか(思考)が自身でわかっていることを言う。

 

●「前意識」とは、いま気がついていないが努力によって意識化できる心の部分で、

意識の下にあるが、思いだそうとすれば意識の世界に呼び戻せる領域のことをいう。

昨日あった出来事や、過去に出会った人の名前を思い起こす際に、なかなか思い出せないが、

しばらく考えたり、注意を集中していると思い出すことができる。

このように、今は意識していないが、注意や意志によって思い出せる心の世界である。

 

●「無意識」とは、抑圧されていて、意識化できにくい心の部分と説明している。

意識の奥底にある深い層のことで、意識から最も遠い領域である。

これは、夢や催眠、精神分析によって意識されるようになり、人間行動の源泉や動機となっている。

 

「無意識」の領域には<本能的衝動(生得的な心的エネルギー)>や意識化されると都合の悪い

記憶、動機、観念などが抑圧されている。ということであり、この無意識的な心的エネルギーは、

たえず、意識領域へ侵入しそれらを充足しようとする。


このことから考えると「大勢の前に出ると言葉が出にくくなる」というAさんの状態は、無意識に閉じ

込められた本能や欲求や衝動がたえず「意識」に進入しようとする心的エネルギーの現れであり、

人間の意識や日常生活の行動に影響を及ぼすことがわかる。

 

 

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Aさんの例以外に、理由のない不快感、言い間違えや物忘れなど、無意識は心の奥深くからの

ささやきかけとして、日々の日常生活に大きな影響を及ぼす。人は、自分の行動や考え方、

感情の動きなどを自分で確かに感じている。しかし、常に理性的に見える人でも、何気なく起こす

行動もあれば、気持ちと裏腹な行動を起こす場合も少なくない。

これは意識的に自覚されていると考えた心の動きも、実はその下(無意識)にある様々な本能や

衝動や欲求に動かされているためだ。

無意識の領域に隠れている本能や欲求、衝動が私たちのこころ全体を動かしているのである。

 

 

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人間も動物である以上、生まれながらの本能や衝動や欲求は本来、生きるための

エネルギー(リビドー)になるはずだが、主に社会によって抑圧され、意識の世界から排除される。

しかし無意識の領域に閉じ込められても、それらは絶えず意識に進入しようとする強い力を持って

いるため、その人の意識や行動が操られるのである。


 
私たちは日常、喜怒哀楽を日々体験するが、人間の許容範囲を超えた怒りや悲しみは、防衛機制

という仕組みによって処理される。防衛機制は人間のこころを守るしくみとして機能するものである。

Aさんの「大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなる」という状況を、防衛機制に照らし合わせて

みると「抑圧」に関連していることがわかる。

 

 

 

【防衛機制の「抑圧」の定義】

強い不安、苦痛な観念や記憶、不快な感情を意識から締め出し、無意識にとどめておくこと。である。


◆後日、Aさんの無意識が意識化され、ある出来事がよみがえった。小学1年の学習発表会での

失敗である。その時のAさんの落胆、悲しみ、屈辱、怒り、などの感情は小学校低学年の子供に

とって、非常に苦痛で耐えがたい出来事として体験学習され、防衛機制の「抑圧」が作用し、

無意識に閉じ込められてしまったものと考えることができる。

 

 

私たちが安全に生きるために働く防衛機制も、時には生きるための邪魔になってしまうことも少なく

ない。しかし、そのようなありがたく、不思議ともいえる、人間の特徴を理解しながら、

バランスの良い日常生活を保ちつつ、どこかに幸福感も得られるような質の高い日々(QOL向上)を

送って行きたいものだ。

 

 

 

 


【参考文献】

1)「図説 現代心理学入門」(三訂版)金城辰夫監修
2)「フロイトの精神分析」鈴木晶/著 ナツメ社
3)「図説フロイト」鈴木晶/著
4)「臨床心理学」松原達哉/著
5)「フロイトからユングへ~無意識の世界~」(鈴木晶/著)日本放送出版協会
6)「フロイトとユング」小此木啓吾/著

 

 

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このページは、sscが2009年11月 7日 00:00に書いたブログ記事です。

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