カウンセリング 仙台|人間の心と動物の心
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【人間の心と動物の心の違いについて考えてみたい】
◆群れをつくり行動する動物がいる。人間も群れ(社会集団)をつくり日常を生きているが、
動物が群れをつくる目的と人間が社会集団の中で行動する目的は多少違っているように思う。
行動の裏には目的(原因)が存在する。
動物の行動と人間の行動で心に関係していると思われるものを取り上げ、考える。
●野生動物が群れをつくって行動する目的は生存、安全性の確保を合理的にすることが第一である。
対して人間が社会集団の中の一員として生きていく目的は動物のような生存、安全性の確保は
もちろんなのだが、それよりも
★ 「内定要因」(性格、動機、意図など)
★ 「外的要因」(社会的、物理的状況など)
★ 「内定要因と外的要因」両方とが、からみあった結果、行動が決定されるものとが混在する。
●人は人をどのように判断、理解するのか、ということについて1980年にH・H・ケリーらが明らかに
した。*(Kelley1921~)アメリカの社会心理学者。小集団研究他、帰属理論を体系化した。
ケリーらによれば、私たちは対象者の行動を無意識的に観察していると述べている。
【1】コンセンサス:他の人たちと同じように行動しているかどうか観察する。
【2】一貫性:対象者がほかの機会にも、この特定の刺激、出来事に対して同じように行動しているか
どうか。
【3】弁別性:対象者がほかの異なる刺激や出来事に対しても同じように行動しているかどうかを観察
する。
以上の3つの次元に関する情報を無意識的に観察している。と論じている。(引用:社会心理学より)
このことから、人は特定の刺激や出来事に対して高度な「思考」や「洞察力」を上手に使い行動を
決定していることが理解できる。このことは、大まかな部分で動物と同じように思えるが、実際、
人間には動物とかなり違う部分があり、それが「こころの違い」につながっている。
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人類史において、人間が生活を向上させるための工夫を次々(後期石器時代)に開発した。
これを実現する上で特に重要な役割を果たしたのが「言葉」である。
たとえば、動物の世界では「獲物」を目の前にすると力の強い「ボス」が何らかの実権を握っている。
力の弱い者は「生存」するために従わなければならず、我慢して待つ、又はあきらめるという結果に
なることも少なくない。
しかし、人間はどうだろう?必ずしもあきらめるということを全員が選択するだろうか?
人によっては工夫し試行錯誤を繰り返し、言葉をうまく使い分け、争わずに欲求のものを「獲得」する
ことも可能だ。言葉をうまく表現することが苦手な人間は、獲得できず「葛藤」に陥り、悩み、苦悶する
という状態になるかもしれない。
葛藤に陥ったり、悩み、苦悶するというのは動物にも起こることだが、人間とは質もレベルも比較する
ことはできないものである。なぜなら測定器がないからであり、人間のこころの研究や実験は数多く
実施されたのに対し、動物のこころについての実験はまだまだ未知の世界でもあると言えよう。
動物は「本能優位」で「思考」が弱いことが少なくない。
人間は「本能」を「理性」によって抑えることが可能であり、また「本能」を満たすための行動を
「思考錯誤」するという特徴があり、現代では「本能」より「思考優位」が強くみられる。
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動物には、もちろん、こころがある。しかしそれはあくまで「本能」に近いものであって、人間のように
恋愛をして「苦しむ」とか「葛藤」に陥るというレベルには程遠いということが言える。
人間は「言葉」を使うことにより「感情」を相手に冷静にそして、中立的な表現で伝えることが可能に
なった。動物は「鳴き声」などが言語とも言えるが、人間からみた動物の表現はあくまで、
スキンシップやしぐさ、動作などの「態度」「五感」で伝達しているという風に理解できる。
ひとつ残念なこととして、人間は「本音と建て前」を分けて表現する。
言葉を使うことで「進化」を遂げたゆえ、起こったものでもある。
「本音と建て前」の表現は、TA(交流分析)の理論にある「裏面的交流」になる。
「裏面的交流」は、長期化すると、私たち人間のこころに大きな影響を及ぼし、人間関係の破綻や
トラブルに発展する要素の強いものであることは確かだ。
人間は進化により、他の動物には類をみない「言葉」を使えるようになった。
良い意味で「言葉」を上手に使いこなし、調和、バランスのとれた人間関係を築くよう、
私たちも日々、心がけて行きたいものである。
【参考文献】
1)「図説 現代心理学入門」 (三訂版) 金城辰夫監修
2)「社会心理学」 (井上隆二/著) ナツメ社
3)「動物のこころを探る」 (ジャックヴォークレール/著) 新曜社
4)「動物おもしろ性態学」 (日本雑学研究会) 毎日新聞社
5)「あっ!」と驚く動物の子育て (長澤信城) 講談社
6)「良い父親、悪い父親」 (ジェフリー・M・マッソン/著) 河出書房新社
7)「吸血コウモリは恩を忘れない」 (リー・ドガトキン/著) 草思社
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