自閉症スペクトラム

|

☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。. ☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。.☆

 

 

【広汎性発達障害から自閉症スペクトラム障害への統合】

 

※2013年5月

アメリカ精神医学会の診断基準DSM(精神障害の診断と統計の手引き

:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)が19年ぶりに改訂された。

DSMは「アメリカ精神医学会」という一団体によってつくられた診断基準ではあるが、

世界中で使われている事実上のグローバルスタンダードになっている。

日本でも、このDSMを使った診断がきわめて一般的であるため、

今回の改訂は日本にも少なからず影響を与えると考えられる。

 

DMSの改訂によっていくつかの変更が行われた。

まずDSM-IVでは、小児自閉症やアスペルガー障害などの

サブカテゴリーを含む「広汎性発達障害」とよばれていたものが、

DSM-5では「自閉症スペクトラム障害」というひとつの診断名に統合された。

 

 

まず、(狭義の)自閉症の診断を見てみよう。

自閉症を特徴づけるのは「社会性の障害」と「常同性」の2点である。

「社会性の障害」とは、

年齢に応じた社会集団の構成・人間関係の構成・コミュニケーションが取れないことを指す。

「常同性」とは、無目的な行動を繰り返すことを指す。

たとえば、道順が決まっていたり、手をひらひらさせたり、

服を着る順番が決まっている、などのこと。

 

 

 

DSM-IVでは社会性の障害か常同性のどちらかひとつがあれば広汎性発達障害であったが、

DSM-5では両方が要件となっている。

このふたつを要件として求める理由だが、非常に端的。

自閉症である限りは自閉症でなくてはならないからだ。

 

現行のDSM-IVの広汎性発達障害の診断が、

ふたつの診断要件のうちどちらかひとつで構わない。

という曖昧さを残したものであることを考えると、

DSM-5は、その曖昧さが改善され、

副次的な結果として診断範囲が縮小した、と捉えたほうが正しいと考えられる。

 

加えて言うならば、DSM-IVは、

広汎性発達障害の程度・重症度についても具体的に記述をしていない。

DSM-IVの広汎性発達障害の診断基準は出来が良かったとは言えないものなのだ。

自閉症と同一の精神障害である必要があるし、

このような具体性に欠けた記述では、診断にバラツキができる。

診断基準としてはDSM-5の方がより科学的で精緻なものだと考えられる。

 

 

ここで外れるのは、旧「特定不能の広汎性発達障害」

新診断名は、「社会コミュニケーション障害」となる。

 

 

 

☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。. ☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。.☆

 

 

旧 【アスペルガー症候群・高機能自閉症】 (あすぺるがー しょうこうぐん)

 


・広汎性発達障害の一つです。

言葉の遅れや知的発達の遅れはほとんど見られません。

・自閉症と同じ特性を持ちながら、言語能力に関する遅れが見られない場合の診断名。

言葉を使えて、知的能力(IQ)が高いので、高機能自閉症の一群である。

コミュニケーションによって対人関係を築くことが難しく、環境の変化に対しては大変過敏です。

物の置き方や行動には執着があり、集団での一斉行動やルールのある遊びが苦手です。

知的発達の遅れがないため、思春期になって初めて、この障害であることに気付くこともあります。

 

 


☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。. ☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。.☆

 

 


【 アスペルガー症候群は、薬によって「治す」ものではなく「対応」していく 】

 
・他人と関わる機会を多くとり、対人関係の持ち方を学ぶことが大切です。

知的発達の遅れが見られないため、幼稚園や学校、職場では障害と認められず、

誤解されてしまうこともありますので、周囲の人に十分理解してもらうことが必要です。

アスペルガーの子は、誰もが優れた能力をもっています。

その能力を見出し、本来の才能を発揮できるよう環境を整えましょう。

 


・障害の弱点に目をむけ、治療的修正をするのは悲劇的なことです。

必要なのは、治療ではなく、障害と向き合い、長所をのばすように生活を送ることです。

子どもを「アスペルガー」という枠にあてはめず、子どものありのままの姿を受け入れ、

寄り添うように、大人が歩み寄って対応していきます。

 


・支援の仕方は創意工夫が必要です。まず、家族や周囲の人が特性に気づき、

理解しなくてはなりません。

専門家の協力を得て、本人に特性をわかりやすく説明することが大切です。

本人が、自分の特性や障害に気づけず、周囲も理解しないでいると、

子どもは周囲との不調和に苦しみます。

劣等感を抱いたり、不登校になったり、ときには攻撃的な感情を大きくして、

二次的な情緒障害におちいることもあります。

 

 


★.。*・゜゜‥*。.☆.。*・゜゜‥*。. ★.。*・゜゜‥*。.☆.。*・゜゜‥*。.★

 

 


【行動に3つの特徴が表れる】 

・アスペルガー症候群は、言葉を使える自閉症です。

自閉症特有のこだわりや、認知の障害がことばのはしばしに表れ、

ときにそれがトラブルに結びつきます。

 

 

1:想像力が育ちにくい

・想像力や応用力を働かせた、柔軟な対応ができない。

・予定外のことがおきると混乱する。

●ふだんと違う道を通ると怖がる
●物事が予定通りに進まないと怒る

 

2:社会性が乏しい

・対人関係をつくれない。友達を避けたり、

初対面の人に親しく話しかけるなど、社会的な距離感をつかめない。

●集団行動をとる場面で混乱する
●悪意なく、面と向かって友達に悪口を言う

 

3:会話がすれ違う

・言葉は覚えるが、正しく使えない。

人の話を誤解したり、質問と違うこたえをすることが多い

●質問に答えず、好き勝手に話す
●場面に合わない丁寧な話し方をする


※人形をお母さん、お父さんにみたてて遊ぶ「おままごと」が理解できない。など・・・

 

 


☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。. ☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。.☆

 


※【参考文献】:「アスペルガー症候群のすべてがわかる本」2007 佐々木正美/著 講談社
※【参考文献】:「AD/HD、LDがある子どもを育てる本」2008 月森久江/著 講談社 
※【参考文献】:「自閉症のすべてがわかる本」 佐々木正美/著 講談社

 


☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。. ☆.。*・゜゜‥*。.★.。*・゜゜‥*。.☆

☆.。.:*・゚☆.。.:* .。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:* .。.:*・゚☆.。.:*・゚☆

このブログ記事について

このページは、sscが2009年11月19日 00:27に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ゲシュタルトの祈り」です。

次のブログ記事は「注意欠如多動性障害(AD/HD)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。