2010年2月アーカイブ

交流分析 ストローク理論


 

 

【ストローク】

 

「あなたがそこにいるのを私は知っている」という 存在認識の刺激

交流分析では、人と人とのふれあいを「ストローク」という

 

ストロークには、陽性のストローク、陰性のストロークがある。

人間が心身ともに成長するためには食物と同じように欠く事のできない愛撫、接触、音、など

生物学的刺激をストロークといい、肌のふれあい、心のふれあいを言います。

 

 

【プラスのストローク】陽性

無条件のプラスのストローク

条件付のプラスのストローク

 

 

【マイナスのストローク】陰性

無条件のマイナスのストローク

条件付のマイナスのストローク

 

 

 


*人間関係の中で豊かさを感じるには、無条件の肯定的ストローク(プラスのストローク)を、

より多く交換することです。肯定的なストロークを得るためのもっとも効果的な方法は、

自分もそれ(肯定的で無条件のプラスのストローク)を他者に与えることです。

 


 

 


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・交流分析:TAは、創始者エリック・バーン(カナダ出身・アメリカの精神科医)が創始。

 

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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療

「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版

 


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ゲーム分析

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ゲーム分析 交流分析

 

 

・交流分析:TAは、創始者エリック・バーン(カナダ出身・アメリカの精神科医)が創始。

エリック・バーンはポール・フェダーン(自我心理学)や

エリック・エリクソン(発達段階説)から教育分析を受けていました。

 

 

◆ゲーム分析

交流分析でいうゲームとは、繰り返し繰り返し人間関係をこじらせたり、

非建設的な結果を招いたりする行動パターンを意味します。

 

ゲームとは、明瞭で予測可能な結果に向かって進行しつつある、一連の相補的、裏面的な交流。

隠れた動機を伴い、しばしば反抗的で表面的にはもっともらしくみえる1組の交流を繰り返すこと。

「わな」や「インチキ」を内蔵した一連のかけひきで、反復するのが特徴。

 

 

ゲームでは、表面だけみると、まことしやかな一連の相補的交流が進行して行きます。

しかし、本音の裏面的メッセージが隠されていて、

それを果たそうとA(アダルト)以外の自我状態が暗躍します。

そこでよく観察すると予測可能で破壊的な結末をもって終結します。

その幕切れはドラマチックで相手に不快感をもたらすことは確実です。

ゲームを演じる人も結末で不快な後味の悪い感情を味わいます。

 

 

【ゲームの目的】

 

陽性のストローク交換が不得手の人が、陰性のストロークを求めることにあります。

 


 

 

【ゲームの公式】 ゲームの流れ

 

仕掛人+弱点を持つカモ=刺激→反応→役割交替(交流パターンの変化)→混乱→結末(別れ)

 

・仕掛人(隠れた動機がある)はカモになりやすい人を探します。

それは手ごわいCPの強い人、同情しやすいNPの強い人、

すねたりひねくれたりする癖のある愛情不足Cの強い人など、

その育ちや性格の面で何らかの弱点をもつ人たちです。

 

 

 

 

【ゲームの特色】

 

・ゲームには当人も全く気がつかない動機や目的が隠れていることが多い。

・愛情確認のねじれた姿

・恩をあだで返す(恩の与え方に自己破壊的な意図が潜んでいる)

・ゲームには予測可能な結末がある。

・予測可能な結末に向かって進行する

・結末では、基本的構えのゆがみが証明される

・ゲームの結末には、ある特定の感情が伴う

・不快で、非建設的な感情を求め、それに浸ることがゲームの結末

・自分の怒りの正当化、劣等感、憎悪の念、抑うつ気分、恐怖、疑念など

 

 

 

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【ゲームの例】

 

・はい、でもゲーム

・キック・ミーのゲーム(私を嫌ってくれ)

・仲間割れのゲーム

・あなたのせいでこんなになったんだゲーム

・ひどいもんだ(大騒ぎ)ゲーム

・決裂のゲーム

・あら探しのゲーム

・苦労症のゲーム

・あなたをなんとかしてあげたいと思ってるんだゲーム

・義足のゲーム

 

 

 

 

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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療

 


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交流パターン分析

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交流パターン分析 交流分析

 


・交流分析:TAは、創始者エリック・バーン(カナダ出身・アメリカの精神科医)が創始。

エリック・バーンはポール・フェダーン(自我心理学)や

エリック・エリクソン(発達段階説)から教育分析を受けていました。

 

・交流分析:TAでは、

「親 P」「成人 A」「子ども C」の自我状態に分類して、自我状態の交流を分析していきます。

 

 

◆自我状態

自我状態というのは、思考・感情・行動の一貫したもので、


「批判的な親 CP」

「養育的な親 NP」

「成人  A」

「自由な子ども(自然な子ども) FC」

「従順な子ども AC」


以上、5つに分類します。


ここでは、日本人向けに編集された参考文献「わかりやすい交流分析」を基にしています。

 

 

・自我状態の中で「養育的な親」「成人」「自由な子ども」の3つを、

効果的な自我状態と呼び、この3つの自我状態を、バランス良く使うようになることを目指します。


・エリック・バーンは自我状態のことを、

「感情と経験の首尾一貫したパターンと、直接それに対応する一定の行動パターンを伴うもの」と定義。

 

 

・エゴグラムでは、自分の中に「5人の自分(自我)」がいると仮定します。

 

 

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【交流パターン分析】

 

・これは、P、A、C を応用して、日常のお互いのやり取り(言葉、態度、行動)を分析するものです。

対人関係を図式化して、その交流をベクトル(矢印)で表します。

交流パターン分析の目的は、自分の、P、A、C の理解を深めながら、

自分と他人とが、どのような関わり方をしているのか、

その場その場に応じた対処の仕方をどのようにすれば良いのかなどを、

意識的にコントロールすることにあります。

 

・ここで問題にする「やりとり」には、表面的な言語の他、

その奥に潜むさまざまな意味をもつ深いレベルのコミュニケーション、

とくに非言語(表情、態度、声の調子)なものも含まれます。

 

 

 

・交流分析では、基本的な対人関係を、次の3つのタイプに分類しています。

 

1)相補的交流(適応的交流)

2)交叉的交流

3)裏面的交流(仮面的交流)

 

 

 

 

【相補的交流】

 

・相補的交流とは、ある自我状態から送られたメッセージに対して、

予想(期待)通りの反応が戻ってくるもので、刺激と反応のベクトルが平行している交流を言います。

ここでは、言語的なメッセージと、表情、態度などの非言語なメッセージが一致しています。

人間関係の面からいっても、この種の交流は、率直で自然の理にかなっています。

 

 

【交差的(交叉的)交流】

 

・交叉的交流とは、人がある反応を期待して始めた交流に対して、

予想外(期待はずれ)の反応が返ってくる場合をいいます。

そこでは、コミュニケーションが途絶えて、発信者は無視されたような気持ちになります。

また、沈黙が起こったり、話題が変わったり、時にはケンカになってしまうことも少なくありません。

したがって、交叉的交流は、人間関係の中で苦痛の源ともなるものです。

 

 

【裏面(りめん)的交流】

 

・裏面的交流は、相手の1つ以上の自我に向けて、

顕在的な交流と潜在的な交流の両方が同時に働く複雑な交流です。

表面的(社会的)では、もっともらしいメッセージを発しているようですが、

その主な欲求や意図、又は真意などが、裏面(心理的)に隠されているのが特色です。

 

 

 


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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療

「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版

 

 


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交流分析|ドライバー 拮抗禁止令

 

 

●禁止令に拮抗するという意味で拮抗禁止令と呼ばれる(以下の5つのドライバー)

「完璧であれ」「他人を喜ばせよ」「努力せよ」「強くあれ」「急げ」

 

交流分析(TA)では、人は誰でも幼児期の養育者とのやり取りから

「自分をかなしばりにするもの」を身につける。

少し成長してからそれを乗り越える「上手く生きていく知恵」を身につけて、

この世の荒波を乗り越えようとする。

 

その中で利き過ぎて自分を「駆り立てるもの」となってしまったものが

「ドライバー」と言われるものである。

「駆り立てるもの」は、人生の重要な場面やストレス状態で行動の癖として現れ、

トラブルや不幸の基になっている。

 

「駆り立てるもの」は人によって身につけているものが異なる。

いつもイライラしている人は「急げ」に駆り立てられているのであろう。

「駆り立てるもの」には次の5種類がある。

まず、自分が持っている「駆り立てるもの」、即ち、「いつも自分を急き立てているもの」から

解放されれば、自分らしい楽な自分に変身出来る。

「あなたは、次の内、どの「駆り立てるもの」をもっていますか? 次の特徴から選んでみましょう」

 

 

1.【完全であれ・完璧であれ】


何かしようとするとき、繰り返し「完全にやりなさい」と言われていました。

大人になっても「完全にやらなければならない」と、自分は勿論、他人に対しても完全を要求します。

また、好い格好をしたいので、大げさに言ったり、余計なことを言ったりします。

また、他人の短所をつい指摘したくなります。途中での中断が嫌いです。

相手の質問に答えられないと、惨めな思いがこみ上げ、焦ってうろたえます。

(身体の特徴:緊張・肩こり・頭痛・正しい姿勢・高い声で語尾が下がる・オーバーなジェスチャー)

 

2.【他人を喜ばせろ】

繰り返し「喜ばせなさい」と言われていました。他人には優しく心から喜んで貰えるように努めます。

また人が私を喜ばせるのは当然のことと思っています。また、他人への思いやりは強く、

自分を犠牲にしてまでも他人につくすので自分が不自由です。

人からどう思われているか気になり、冷たくされたり、拒否されるのは、とても恐ろしいことです。

(身体の特徴:胃痛・無理をする・低姿勢・丸い背中・うなずき・前かがみ・穏やかな声・和顔)

 

3.【一生懸命にやれ・努力せよ】

繰り返し「一生懸命やりなさい。努力しなさい」と言われていました。

大人になっても「何事も努力が肝心だ」と思っています。結果よりも努力が大事です。

ただ努力さえしていれば大丈夫です。努力!努力!これ以外にありません。結果は二の次です。

私は「質問にずばり答えないで、歯切れがわるく煮え切らない」と人に言われることがあります。

これは一生懸命に、より良い答えをしようとする努力の表れです。

(身体の特徴:肩こり・胃に緊張感・かたい姿勢・早口・いつも説得調・力強いジェスチャー

・厳しい表情・前のめり)

 

4.【強くあれ】 

親から繰り返し「泣いてはいけない、こらえなさい、我慢しなさい」と言われていました。

大人になっても喜怒哀楽を表にださず厳しく自分をいましめています。

弱い自分をさらけださないように、自分のしたことを周囲に知られないように注意します。

映画をみたり、小説を読むときも、感動、感激したりしません。

他人が簡単に泣いたり、喜んだりするのをみると嫌になります。

私の話し方は単調で抑揚がないためか「強がってて、何を考えているのかわからない」などと

いわれ、無性に腹が立つことがあります。

(身体の特徴:胃潰瘍・腕組み・脚組み・低音で大声・への字の口・無表情・反応に間)

 

5.【急げ】

繰り返し「急ぎなさい」「早くしなさい」といわれたので、大人になっても、

私はいつもセカセカしています。時間を気にしてよく時計を見ます。

本を読んでいる時でも、次は何をしようか考えていることがあって、

どこを読んでいるのかわからなくなります。

待つことが苦手で、何かしていないと気が落ち着きません。

駅で電車を待っているときでも、読書、メール、足踏み、何か動作をしていることが多いです。

いつも焦って、早めに仕事をこなしますが、じっくり検討する時間も惜しむので、

中途半端になりがちです。

(身体の特徴:セカセカしている・前かがみ・イライラ・大声で早口・ポイントしか話さない

・話を中断する・眉間に皺・目つきが悪い・目つきが突然変わる)

 

 

 

◆人生の重要な場面、ストレス状態では、これらが強力に現れる。

それを実行していることに自分が気づいて手放せば人生が変わる。

 

 

 


 

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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療   
「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版
「自己実現への再決断」 グールディング/著 星和書店

 

 

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交流分析|禁止令

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交流分析 禁止令

 

交流分析は、12の禁止令を述べている。

禁止令は「~するな」と、一般的には非言語的に伝えられるメッセージで、

子供の頃の信条や人生脚本に組み込まれたメッセージである。

 

存在するな、自分自身であるな、自分の性であるな、子供であるな、成長するな、

成功するな、重要であるな、所属するな、近づくな、健康であるな、考えるな、感じるな

加えて、エピスクリプト(かりたてるもの)というものがある。

 


『グールディングの禁止令』

 

子供に対して親から送られるメッセージの中には、子供の心を徐々に蝕み、

不登校や非行などの要因となる言葉があります。

グールディング夫妻は「するな」という否定的なメッセージを12種類定めて、

それを【禁止令】と名づけました。

 

下記12種類(グールディング夫妻の禁止令は<>内の言葉です)

 

1 <するな>

恐怖心の強い親たちによって与えられる。彼らは子供に「階段のそばに行ってはいけません」

「木のぼりをしてはいけない」「ローラースケートはだめよ」など。(過保護)

 

2 <存在するな>

「あんたなんか生まれてこなければよかったのよ」に代表される、最も否定的で強烈な禁止令。

「あなたたち子どもさえいなければお父さんと離婚するんだけど」的な、

微妙な形で与えられる。虐待など含む。

 

3 <親しくなるな><近寄るな>

決定的な愛情不足、スキンシップ不足からくる禁止令。

親の離婚や別居の経験。養育者が何度も変わった子が受けやすいといわれています。

親しくなってもいずれは死ぬ。

 

4 <重要であるな>

「黙っていなさい」「こどもはあっちへ行ってなさい」など大人ばかりを尊重し、

こどもの主張を認めない抑圧的な家庭から受けやすいメッセージ。

こどもは自分を軽視し、目立たないように生きようとする。

 

5 <子どもであるな>

経済的に貧困で早くから稼ぎ手とならざるを得なかったり、あまりにも厳格で

童心を許さない家庭などが与えやすいメッセージと考えられます。

父親が死んで「あなたが頼りよ」と言われた長男がその期待にこたえようとする例など。

 

6 <成長するな>

過保護な母親にいつまでも「○○ちゃんが一番大事よ」と溺愛されたり、

祖父母に猫かわいがりされた場合にこの、禁止令が書き込まれる可能性があります。

末っ子や一人っ子がもらいやすいといわれています。

 

7 <成功するな>

「おまえは肝心なところで失敗する」「お前は何をやっても駄目だ」に代表される禁止令で

挫折や失敗に結びつくメッセージ。

 

8 <男(女)であるな>

「女は損よ」「あんたが男の子だったらねぇ~」といった性のアイデンティティを否定するメッセージ。

 

9 <健康であるな、正気であるな>

体が弱いのだから無理をするな 子どもが病気の時は熱心に世話をするが、

普段はあまり子どもにかまわない親からもらいやすい禁止令。

子どもは「病気になればかわいがってもらえる」という思いから

「不健康になろう」と決心してしまいます。

 

10 <属するな>

「あんな子と遊ぶな」「部活なんかしていたら受験に失敗するよ」など、

非社交的だったり子どもの活動を制限したりする親から受けやすいメッセージ。

子どもは「自分はどこにも属さないから誰からも愛されない」と決心する可能性があります。

 

11 <それについて考えるな>

何かしようとするたびに「危ないからダメよ」親の言うことを黙って聞け、などと禁じてしまうものです。

こどもは「自分で判断しない方が良い」と思い込み、消極的で優柔不断な人になってしまいます。

両親のエゴグラム上の「A」が極端に低い場合に受け取る禁止令。

問題がおこるとおろおろするなど、混乱しやすく頼りない親を見て、

子どもは「難しいことは考えまい」と思うのです。

 

12 <感じるな>

「泣く子は嫌い」など、悲しみや怒り、喜びなどの感情を禁じる禁止令です。

この禁止令が強く働くと「感情を表現してはいけない」「身体感覚を感じてはいけない」

というメッセージを受け止め、心身症に陥る可能性があります。


 

 

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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療   
「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版
「自己実現への再決断」 グールディング/著 星和書店

 

 

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ラケット感情

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ラケット感情 交流分析

 

*「ラケット感情」は慢性で定型化された不快感情(いやな感じ)。

*「ラケット」は自分でお膳立てしてその感情を味わう過程という意味。

 

なお、ラケット・システムは"感情、思考、行動を含む(心身相関の)歪んだシステムで、

個人が脚本を維持するために自ら強化しているもの"と定義されます。

ラケットとは、「感じられた感情」を認識するものと、

実際の感情を「認めない」として目を向けない2つの行動である。

 

これは、より専門的に説明するならば、子供の頃に培われた、

多くのストレスのある環境の中で経験された、

とても馴染みのある感情であり、A(Adult)としての解決策が適応できないものである。

そして、「今、ここ」の状況に適して対応できるA(Adult)の感情と反応に代わって、

必ず現れるのが、これらラケットと心理ゲームである。

 

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ラケット感情

ラケットとは、「今-ここ」を考えるA(Adult)の思考よりも、

子供のころに形成した脚本による行動である。

そしてこの行動は、ラケット感情(幼い頃に感じ慣れた感情)を体験し、

現状起こっていることを内部的に正当化するために、

 

(1)実際の問題の解決というより、脚本に行動をあわせるために環境を操作する

(2)埋め込まれているゴールは、問題を解決するためにはさほど良く働かない

 

 

【ラケット感情の性質】

 

1. 人が心理ゲームを演じるとき、その結末として、きまって味わう不快な感情

2. 幼時期に学習され奨励されたもので、成人の問題解決の手段としては不適切な感情

3. 真実の自然な感情をカモフラージュした人工的な感情

4. それに耽溺していると、愛情や承認(ストローク)が必ず到来するという空想に基づいている

5. 他人を変えようという企みが隠されている

6. この感情に支配されると、人は現時点に不釣り合いな感情反応を示す

7. 少しずつ積み立てられたり、その奥にひそむ真の感情が未処理なままに放置されると、

次のトラブルへの準備をうながす→結末感情(心理ゲームの終わりに味わう、

もやもやした不快感情。憂うつ、怒り、悲しみ、恐怖、罪悪感、後悔などが代表的な感情である)

 

ラケットとは、個人が、自分でも意識しないまま周囲を操作して、

自分の脚本を強化していくことを意味します。

幼児期に親の愛情を得る手段として形成された一種の感情の条件反射で、

その後の人生においても持続するものを言います。

☆精神分析的に言えば「幼児期に身につけた本能的、感情的生活の歪み」

 

 

 

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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療
「エゴグラム」2000 ジョン・M. デュセイ,池見 酉次郎/著 創元社

「心身症の治し方がわかる本」2007 岩崎靖雄 主婦の友社
「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版

 

 

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【ブリーフセラピー brief therapy】 ・短期療法

 

 


・ブリーフサイコセラピーとは、クライエントの問題解決を短期に目指す心理療法。

・1980年代以降、社会的に治療の短期化・効率化が求められるなかでアメリカを中心に

世界的に広まり、現在世界の心理療法家に大きな影響を与えつつある心理療法の流れを指す。

 

・1960年代に米国カルフォルニア州において、MRI(Mental  Research Institute)に、

BFTC(Brief Therapy Center)が創設されたことに始まります。

実質的なリーダーはジョン.ウイークランドとリチャード.フィッシュ。

その後ブリーフーセラピーに大きな影響を与えたグループは、

G.ベイトソンのグループとM.エリクソンのグループでした。

 

・広義には治療期間が短期でありながら、より効果的で効率的な治療を目指す心理療法のこと。

これはクライエントの中心的葛藤に焦点を合わせ、

自律性を尊重し社会適応をねらう簡易心理療法である。

 

・狭義には、正統的な精神分析療法を踏まえて、その批判と新たな展開として生じてきたもので

人格の再構成ではなく、

1、現在の症状や不適応状態の消失、改善。

2、将来の情緒的な問題の予防に焦点をあてる心理療法である。

 

 

【ブリーフセラピー(短期療法)の期間について】

・MRIでも、BFTCでも「7回以下の面接で72%のケースの問題を解決する」

・ブリーフセラピーのポイントは、精神分析のように過去の問題の「根源」を発見する事を

即治療とは考えません。

「なぜ問題が起きたか」よりも「この問題の解決に今何が使えるか」を重要視する、

問題解決志向アプローチであると言えます。


 


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◆ブリーフサイコセラピーの歴史と理論◆


・ブリーフサイコセラピーは、短期精神療法とM.H.エリクソン(1901~1980)の

治療に関する技法から発展してきた。

現在ではその治療モデルは、J.ヘイリーらの戦略的治療モデル、

MRI(Mental  Research Institute)モデル、および問題解決思考モデルを背景とする。


・「危機介入法」「ブリーフサイコセラピー」「緊急ブリーフサイコセラピー」「短期心理療法」

「焦点心理療法」「時間制限心理療法」などと名付けられた方法論を持っている。

・8回程度の面接で7割程度の問題の改善が見られるとされる。

 


・戦略的治療モデルは問題の根底に一定の構造を仮定し、

構造の変化に働きかけようとするものである(構造主義)

・MRIは相互作用の連鎖や個人の認知の変容を重視する。

・解決志向モデルは構造主義の立場をとり、治療者とクライエントがコミュニケーションを通じて、

互いの主観が構成する現実を、新たな現実に作り変えることに重点がおかれる。

 

 

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◆ブリーフサイコセラピーの技法◆

 

・以上の理論から、さまざまな技法が開発されているが、治療者は会話をリードし

クライエントが問題を解決して行けるように導くために、

例えば「例外を見つける質問」「ミラクル・クエスチョン」などの質問技法や、

問題解決に焦点をあてた介入技法(「コンプリメント」「予想の課題」)など、

数多くの技法が開発されてきている。

 

 


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【ミルトン・H・エリクソン】


ミルトン・エリクソンは20世紀最大の心理療法家とも言われています。

ミルトン・エリクソンの名は、ミルトン・エリクソンの巧みな言葉遣いを分析、体系化した

『ミルトンモデル』として残っており、第三世代の神経言語プログラミングでも学ぶことが出来ます。

神経言語プログラミング(NLP)は3人の天才的なセラピストのクライアントに対するアプローチ法を

調査分析し、体系化することによって原型が作られました。

その3人のセラピストの中のひとりが、M.H.エリクソンです。

 

 

【神経言語プログラミング:ミルトンモデル】

ミルトンモデルとは、言葉を意図的に曖昧に使うことで聞き手に

自分自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈させます。

ミルトンモデルにそった言葉遣いによって、表層意識の抵抗を受けずに

潜在意識にダイレクトに働きかけることが可能となり、無意識とリソースを活用することができます。

 

 


【神経言語プログラミング:M.エリクソン】

催眠療法家として知られるM.エリクソン(Milton H Erickson 1901-1980)は、

アメリカ臨床催眠学会の創始者で、初代会長もつとめました。

晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、

精力的にワークショップを開き世界各国を行脚したことで知られています。

彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とし、

臨機応変・変化自在な手法で、その名人芸とも言えるアプローチ手法から、

「魔術師」と呼ばれました。

 

 

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「産業カウンセリング」1999 内山喜久雄/編著 日本文化科学社
「短期療法ガイドブック」 若島孔文,長谷川啓三/著 金剛出版
「解決のための面接技法」 P・ディヤング,I・K・バーグ/著 玉真慎子・住谷祐子/監訳 金剛出版 

 

 

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【リアリティセラピー reality therapy】 ・現実療法

 

・精神科医ウイリアム・グラッサー William Glasser(1925~  )によって提唱されたカウンセリング手法。

・現実療法(リアリティセラピー)は、非行少年・少女を中心にカウンセリングや心理療法を行い、

その更正に力を尽くしたアメリカの精神科医グラッサー(Glasser.W)の体験に

裏付けられた考え方が基礎になっている。

 

・1965年に『現実療法』(Reality Therapy)が出版されて一躍注目されるようになった。

これまでの過去、感情、症状に焦点を当てる方法とは異なり、現在の満たされていない

重要な人間関係にいち早く焦点を当てることによって、問題解決を試みるカウンセリング手法である。

 

・この療法は、これまでの過去、感情、症状に焦点を当てる方法とは異なり、

現在の満たされていない重要な人間関係に焦点を当てることによって問題解決を試みる。

ことさら洞察を目指すものではないので小さな子どもから、どんなレベルの人にも関われる手法。

対象年齢を問わず、犯罪矯正、薬物依存、精神病、親子・夫婦の家族関係、

スクール・カウンセリング、職場のマネジメントと適用範囲は広範囲である。

 

・現実療法(リアリティセラピー)は、自分の行動に責任を持つことを強調します。

問題は社会、境遇、遺伝、過去にあるのではありません。

自分の行動を直視、吟味し、より良い行動を選択する手助けをするのがリアリティセラピーです。

あら捜し、人を責める、過去に執着する、自己否定に陥ることは、リアリティセラピーとは無縁です。

 

 


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1:パーソナリティ論

・全ての行動は内側から動機づけられており、人間は基本的欲求(愛情、自己価値観)を

満たそうと行動する。


2:病理論

・愛情もしくは自己価値観が充足されないと精神的不適応を起こす。


3:目標

・クライエントは現在性(reality)、責任性(responsibility)、善意(right and wrong)

の区別などを身につけさせ、責任ある行動・生き方をするようになること。


4:カウンセラーの役割

・上記三つのRの側面を重視して、よりシビアに現実を認識していくように支え導く。


5:援助過程

・現在に焦点を合わせ、過去に合わせない。言い訳の機会を許さない。

 

 


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グラッサーは「人間にとって唯一の問題 は不幸であること」とする。

人間が不幸なときには、とてつもなく創造的になり、その結果非行、犯罪、薬物依存、

暴力、精神病と呼ばれるような行動をとるようになる。


現実療法のカウンセリングには3つの前提がある。

 


1:クライエントが不幸なのは、満足できる人間関係を持っていないからである。

 

2:クライエントが満足できる人間関係を持っていないのは、どちらかあるいは両方が、

関係を改善しようとして、外的コントロール心理学を用いているからである。

 

3:そのような関係からは苦痛がもたらされるので、どちらかあるいは両方が、

相手が用いている外的コントロールから逃れようとしている。

 

 

 

外的コントロールによる「致命的な7つの習慣」

 

1、批判する
2、責める
3、文句を言う
4、口やかましい
5、脅す
6、罰する
7、ごほうびで釣る

 

この習慣が実践されるところでは、基本的欲求が充足されず、問題が発生する。

 

 


自分の行動は自分の選択であることが分かると、人は今までよりも「自由」を得ることができます。

リアリティセラピーは、米国の精神科医ウイリアム・グラッサー博士によって提唱され、

著書『現実療法』(1965年)によって一躍世界に注目されるようになりました。

2000年発刊『選択理論』はウイリアム・グラッサー博士の集大成とも言える書物です。

 


リアリティセラピーは、人が自分の行動を吟味し、明確な基準に照らして評価できるよう、

手助けするものです。現実的な願望と欲求を満たして、より良い人生を送れるような計画を

共に立て、それに取り組むことによって、力と自信を身につけ、人間関係も改善し、

より効果的な人生が送れるようになります。

リアリティセラピーは、日々使える自己改善の術を提供し、人が問題に対処し、

個人的に成長し自分の人生を効果的に送れるよう手助けするものです。

 

 


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『 私たちは自分の行為と思考のすべてを選択している 』

 

「グラッサー博士の選択理論」ウイリアム・グラッサー/著 アチーブメント出版より

 

 

 

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「産業カウンセリング」1999 内山喜久雄/編著 日本文化科学社
「選択理論」2000グラッサー. W. /著(柿谷正期/訳) アチーブメント出版
「15人が選んだ幸せの道」2000 グラッサー.W./著(柿谷正期・柿谷寿美江/訳) アチーブメント出版
「現代カウンセリング事典」2001 国分康孝/編 金子書房

 

 

 

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ロゴセラピー

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【ロゴセラピー logotherapy】 ・実存分析

 

 

 

・ロゴセラピー(Logotherapy)とは、

人が自らの「人生の意味」を見出すことを援助することで心の病を癒す心理療法のこと。

・ロゴセラピーは、オーストリアの首都ウィーンの精神科医V. E.フランクルによって創始。

・創始者のヴィクトール・E・フランクル(1905~1997)神経科医で精神分析家。

フランクルは当初その理論部分を「実存分析」と呼んでいた。

後にルートヴィッヒ・ビンスワンガー(1881~1966)らの現存在分析と混同されることがあったため

「ロゴセラピー」に統一。

 

・オーストリアに生まれた、ヴィクトール・エミール・フランクル Frankl.V.E(1905~1997)は、

ナチ強制収容所での体験を踏まえ、人間は意味を求め、その責任において自由に選択し、

自らの生き方を決定する存在であるとし、人間の責任性と倫理性を重視する実存分析を提唱した。

 患者が自己の存在の意味を見いだし、自己の価値の可能性を信じ、自分の人生への責任性を

自覚するのを援助する彼の治療技法はロゴセラピー(logotherapy)と呼ばれる。

・ロゴセラピーは、ジークムント・フロイトの「精神分析」や

アルフレッド・アドラーの「個人心理学」と並び、

心理療法のウィーン学派三大潮流のひとつとして挙げられることもある。

 

1:人間観・・・人間は自ら成長する力を備え、自ら自分を変えていくことのできる存在である。

2:病理観・・・生きる意味がわからなくて、主体的自己決定ができない。

3:治療目標・・・人間は一度しかない人生を生きるかけがえのない存在であり、ここに生きる意味を見いだす。

4:カウンセラーの役割・・・率直に自分の考えを伝えクライエント本人が人生の意味を見出すのを援助する。

 

 


【ロゴセラピー】


・「ロゴ」は、ギリシア語で「意味」の意である。

ロゴセラピーは、人は実存的に自らの生の意味を追い求めており、

その人生の意味が充たされないということが、メンタルな障害や心の病に関係してくる、

という見解を基にしている。

(心理的な疾患は、当事者に人生の意味に関して非常に限定的な制約を課していると言える。)

ロゴセラピーの"ロゴ"とは、ギリシャ語で「意味」という内容を持つ"ロゴス"という言葉からきている。

ロゴセラピーは手法として、実存主義的アプローチをとり、下記の3点を基本仮説とする。

 

(1) 「意味への意志」

人間は生きる意味を強く求める。

これは、どんな人間も何か意味あることを実現したいという憧れをもっているということ。

フランクルは、心身の健康を保つためには、この「意味への意志」がほんの少しずつではあっても

満たされていると実感していることが重要であると考えました。

 

(2) 「人生の意味」

それぞれの人間の人生には独自の意味が存在している。

これは、どんな人生にも、どんな状況にも意味があるということ。

フランクルは、その著書「夜と霧 ‐ドイツ強制収容所の体験記録‐」で、

たとえ、強制収容所のような場所においても人には生きる意味があるということを

体験していた人々のことを記しています。

 

(3) 「意志の自由」

人間は様々な条件、状況の中で自らの意志で態度を決める自由を持っている。(決定論の否定)

これは、いかなる状況においても、遺伝子や本能的な衝動や、生まれ育った環境や受けた教育、

あるいは、体験した運命的な出来事などの制約から自由に、

自分の意志で行動を決定することができるということです。


例えば、虐待を受けて育ったという制約はあったとしても、

その人自身が「自分の子は虐待しない」という行動を決定することはできます。

虐待という心的トラウマを消し去ることはできなくとも、

そのことに対しての態度を変えることは可能だからです。

人によっては、この虐待の連鎖を自分のところで止めるということ自体に

意味を見出し行動している人もいます。


・ロゴセラピーは、この3つの柱を基に、自分の置かれている境遇を客観的に判断し、自分の生活を

意味ある方向に改善していくための「決断能力」を高め、

自ら将来に向けて具体的な新しい価値を模索する。

・ロゴセラピーは、人にその生活状況の中で「生きる意味」を充実させることが出来るように、

あるいはその価値の評価の仕方を変えることが出来るように援助しようとするものである。

 

・フランクルは、人の主要な関心事は快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく

「人生の意味を見出すこと」であるとする。

人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができるのである。

 

 


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【V. E.フランクル】1905~1997

フランクルは10代、フロイトとの書簡のやりとりによって精神分析について学び、

20代でアドラー(精神科医)に師事。

30代で、独自のロゴセラピーについての構想を持ち臨床を行っていたが、

ユダヤ人であったためナチスによって強制収容所に収監され、その構想を記した論文も没収された。

その後、強制収容所の体験の中でこのロゴセラピーを実践、実証し、

自分の考えが誤っていないことを確信し、解放後再び論文を書いた。

 

 


【フランクル概略】

1905年ウィーンに生まれる。ウィーン大学在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。

ウィーン大学医学部精神科教授、ウィーン市立病院神経科部長を兼任。

「第三ウィーン学派」として、また独自の「実存分析」を唱え、ドイツ語圏では元々知られていた。

フランクルの理論にはマックス・シェーラーの影響が濃く、

マルティン・ハイデッガー(1889~1976)の体系を汲む。

精神科医として有名であるが脳外科医としての腕前も一級であった。

 

第二次世界大戦中、ユダヤ人であるが為にナチスによって強制収容所に送られた。

この体験をもとに著した『夜と霧』は、日本語を含め17カ国語に翻訳され、

60年以上に渡って読み継がれている。

発行部数は英語版だけでも900万部に及び、1991年のアメリカ国会図書館の調査で

「私の人生に最も影響を与えた本」のベストテンに入った。

 

 

よく誤解されるがフランクルのロゴセラピーは収容所体験を基に考え出されたものではなく、

収容される時点ですでにその理論はほぼ完成しており、

はからずも収容所体験を経て理論の正当性を実証することができたと言えよう。

極限的な体験を経て生き残った人であるが、ユーモアとウィットを愛する快活な人柄であった。

学術関連などで度々日本にも訪れていた(フランクル概略はウィキペディアより一部引用)

 

 

 


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※【参考文献】
「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「産業カウンセリング」1999 内山喜久雄/編著 日本文化科学社
「意味による癒し ロゴセラピー入門」 V.E.フランクル/著 山田邦男/監訳

 

 


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~ 「夜と霧」 ~

 

 

強制収容所での生活を送った私たちには、忘れられない仲間がいる。

誰もが飢えと重労働に苦しむ中で、みんなにやさしい言葉をかけて歩き、

ただでさえ少ないパンのひと切れを身体の弱った仲間に分け与えていた人たちだ。

 

そうした人たちは、ほんの少数だったにせよ、

人間として最後まで持ちうる自由が何であるかを、十分私たちに示してくれたのだ。

あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、

それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、

自分のあり方を決める自由である。

 

 

 

 

 

出典:「夜と霧」 ―ドイツ強制収容所の体験記録― ヴィクトール・E・フランクル/著

*「ヴィクトール・エミール・フランクル(1905~1997)」 オーストリアの精神科医、心理学者

 

 

 

 

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EAP

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仙台 カウンセリング

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◆EAP(Employee Assistance Programs)

 

・産業カウンセリングの先進国であるアメリカでは、産業カウンセリングは、

 

1:従業員援助制度(EAP:Employee Assistance Programs)

2:キャリア開発活動(CDP:Career Development Programs)

という、2つのプログラムで行われている。

 

●1) EAPは、従業員の精神的、身体的健康に焦点をおき、

直接的、間接的に業務に影響を与える諸問題を処理することをねらいとしている。

 

●2) CDPは、従業員が企業の人間開発の方針に応じながら、

自己の職業的選択を行うことを援助するために、

評価や相談、計画立案、トレーニングを行うことをねらいとしている。

 

EAPが現在の産業カウンセリングの中心となっている。

 

 

EAPには、ストレスと精神保健、アルコール問題、薬物乱用、夫婦・家族問題、対人的葛藤、

経済的問題、法律的問題といった諸問題の解決を援助することが、

作業能力と生産性の向上につながるとの発想がある。

その目的を達成するために、短期的なカウンセリングが実施されることになる。

 

 

 

●短期カウンセリングは、基本的に

 

1:クライエントの問題を傾聴し、問題を模索する段階

2:問題解決に向けた目標設定の段階

3:問題解決に向けた行動計画の立案とその遂行の段階

 

という3つの段階から成り、理論的には認知行動療法に基づいている。

 

 

 

 

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産業カウンセリングの課題には、相談室の中で共感的な理解と傾聴を中心として

クライエントの自己成長を促すというカウンセリング活動一般に認められる課題に加え、

 

 

1、職場においてどのように人間尊重の思想を普及するか

2、職場のメンタルヘルスの問題をどのように解決するか

3、職場の人間関係の調整をどのように図るか

4、働く人たちの家族のケアをどのように行うか

 

5、従業員のキャリア発達を促すためのカウンセリングをどのように行うか

6、国際化や高齢化といった問題にどのように対応するか

7、職制や就業規則を考慮したカウンセリング活動をいかに行うか

8、労働法や労働安全衛生法といった社会的なシステムの中でどのように人事労務管理を行い
  働く人たちの心身の健康を維持増進するか

 

 

などがある。

 

 

 

 

 

 

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書

 


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仙台 カウンセリング

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◆エディプスコンプレックス(Oedipus complex)

 

・男児が3~5歳の男根期(S.フロイト)に両親に対して抱く無意識の愛憎の心性。

エディプス王が父親を殺し、母親と結婚したギリシャ神話に基づき、S.フロイトが命名した。

男児は母親に性的関心を、競争相手である父親に敵対心を抱くようになる。

母親への近親相姦的感情は父親による「去勢の脅迫」で終結し潜伏期へと移行する。

 

 

※この理論の中に見られる母親に対する近親相姦的欲望をフロイトは、

ギリシア悲劇の一つ「エディプス王」になぞらえ、エディプスコンプレックスと呼んだ。

知らなかったとは言え、父王を殺し自分の母親と結婚したという物語である。

 

 

コンプレックスの概念】

 

フロイト自身は「複合(Complex)」という言葉は使わなかった。

「コンプレックス(複合)」はユングの用語であり、明確で理解し易いので、

それ自身がフロイトの用語法を、フロイトの弟子達が継承せず、

勝手に「エディプス複合」と称したのであって、

フロイトは弟子達に、最後まで、「複合という言い方は間違っている」と批判したが、

精神分析では、フロイトの意図に反して「エディプス複合」が正式な名称となってしまった。

 

 

 

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「図説 現代心理学入門」(三訂版)2007 金城辰夫/監修 培風館

 


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スーパーエゴ

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仙台 カウンセリング

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【超自我】

 

超自我は、自我とエスをまたいだ構造で、
ルール・道徳観・倫理観・良心・禁止・理想などを自我とエスに伝える機能を持つ。

厳密には意識と無意識の両方に現れていて、意識される時も意識されない時もある。
ただ基本的にはあまり意識されていないものなので、一般的には無意識的であるとよく説明される。

父親の理想的なイメージや倫理的な態度を内在化して形成されるので、
それ故に「幼少期における親の置き土産」とよく表現される。
精神分析学においてはエディプス・コンプレックスという心理状態を通過して形成されると考えられている。

超自我は自我の防衛を起こす原因とされている。
自我が単独で防衛を行ったり抑圧をしたりするのは稀であるとフロイトにおいては考えられている。

また超自我はエスの要求を伝える役目も持っており、
例えばそれは、無意識的な欲求を知らず知らずのうちに超自我の要求を通して発散しているような場合である。

他にも超自我は自我理想なども含んでいると考えられ、自我の進むべき方向(理想)を持っていると考えられている。

夢を加工し検閲する機能を持っているので、フロイトは時に超自我を、自我を統制する裁判官や検閲官と例えたりもしている。


超自我は前頭葉の働きと関係があるとされているが、脳科学的実証はされていない。

 

 

 ※以下は、英語版Wikipedia「Super-ego」の訳


 

超自我(スーパー・エゴ)とは、文化的な内在化された規範を反映したものであり、

主に、両親が子どもに案内したり子どもに影響を与えるために、子どもに教え与えたものである。

 

フロイトは、より早期の、「自我」という概念と、「『自我』による自己愛的な満足を監視する、我々が良心と呼ぶ特別な精神的装置」という概念との組み合わせから、この「超自我」という概念を発展させた。フロイトから見れば、超自我を取り込むことは、親の助けによる、親との同一視の成功として理解される。

超自我が発達するにつれて、教育者や教師や道徳のモデルとして選ばれた人など、親の立場に立つ人達からの影響を取り込むようになる。

 

超自我は完璧を目指す。

超自我は、人柄(パーソナリティ)の組織化された一部分である。

超自我は、概ね無意識的に行われるが、完全に無意識的ではない。

超自我は、個人の自我の概念を含み、精神的目標を含み、自分の欲求や空想や感情や行動を批評したり禁止したりする、通常は良心と呼ばれる精神的装置を含む。

超自我は、悪いことに対して、罪の意識と共にこらしめるような、
ある種の良心であると考えることができる。

 

例えば、婚姻外の情事に対する罪の意識である。

この意味において、超自我は、「内的な批評家」を概念化したものであり、それは「IFS」や「声の対話」のような現代の治療法においても示される。

超自我は、イドとは反対方向に働く。

イドは、その場の自己満足を求めるのに対して、超自我は、
社会的に適切な方法で行動するよう求めて、イドと戦う。

超自我は、我々の正誤の判断や、罪の意識をコントロールする。

超自我は、社会的に容認される行動を行うように我々を仕向けて、
我々が社会に適合するのを助ける。超自我の要求は、しばしばイドの要求とは反対であり、
自我は、両者を和解させようとして、困難な時を過ごす。



フロイトの学説によれば、超自我は、父親の存在や文化的な統制を、
象徴的に内在化させたものである。超自我は、イドの欲求に反対する立場を取りやすい。

両者は、同一の目標物を争っており、自我に絶え間ない働きかけを行っている。

超自我は、良心として働き、我々の倫理感やタブーによる禁止を維持する。

超自我と自我は、子ども時代の無力さと
エディプス・コンプレックスという2つの鍵となる要因の産物である。

少年は、去勢されることを恐れて、母親を性的愛情の対象にすることができないが、その後に、少年の超自我は、エディプス・コンプレックスが消滅するにつれて、父親の存在を同一視により内在化しながら形成される。

 

フロイトは、著書「自我とイド」(1923年)の中で、次のように述べている。

 

「超自我は、父親の特質を維持し続ける。エディプス・コンプレックスが強力であったほど、

そして、(権威や宗教教育や学校教育や読書の影響下で)

抑圧によるそれの消滅が速かったほど、良心あるいは意識されない罪悪感という形で、

超自我の自我に対する優勢は、後でより圧倒的になる」。

超自我の概念やエディプス・コンプレックスは、

その男性上位主義により批判の対象になっている。

女性は、すでに去勢されていると見なされるのであるが、

父親とは同一視を行わないので、フロイトは次のように述べている。

 

「女性の超自我は、非情であり、人間味が無く、感情に動かされて気ままである。

女性が行う判断は、愛情や敵意のような感情から、多くの影響を受けている」。

 

しかし、フロイトは、自分の立場を修正し続けており、次のように述べている。

 

「大多数の男性は、理想的な男性からは程遠い。

全ての人間は、両性的な性質を持ち、異性の親から影響を受けるので、

男性的な性質と女性的な性質の両方を併せて持っている」。

 

シグモンド・フロイトの著書「文明とその不満」(1930年)の中で、フ

ロイトは「文化的超自我」について、次のように述べている。

「超自我の要求は、普遍的な文化的超自我の教訓と一致する。

この点において、集団としての文化の発展と個人としての文化の発展の二つの過程は、

かつてもそうであったように、常に連結している」。

倫理感は、文化的な超自我の中心的な要素である。

フロイトは、分析的な道徳家として、「文化的超自我や、

文化的超自我の倫理的な要求に対して、

心理学的ではない方法で研究を進める仕方」に反対した。

そして、「文化的超自我は、人間の精神的な構造についての事実と、整合する」と述べた。





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◆エゴ(ego)

 

・精神分析理論において、人格構造の1つであり心的活動を行う主体である。

現実原則に基づき思考によって統制されている理性と同義。

 

・S.フロイトは、イド、超自我と並び心的モデルを構成するもので、

現実の知識に基づき、イドと超自我の平衡を保つ「意識」であるとした。

 

・一般的には、エゴは個人の興味や態度などの基本をなす仮説的実体であり、心的基準でもある。

例えば「エゴイズム」「エゴイスティック」などに用いられる。

 

 

◆ 自我

フロイトの定義では1923年以前までは意識を中心にした自己の意味で使われていた。
つまり私に近いものとして語られていたのである。これはこの1923年以前においては、彼が意識と無意識の区別によって精神を把握していたためである。
1923年以後、心的構造論と呼ばれる新たな理論を語るようになってから、自我(エゴ)という概念は「意識と前意識、それに無意識的防衛を含む心の構造」を指す言葉として明確化された。

自我(エゴ)はエス(イド)からの要求と超自我(スーパーエゴ)からの要求を受け取り、外界からの刺激を調整する機能を持つ。無意識的防衛を行い、エス(イド)からの欲動を防衛・昇華したり、超自我(スーパーエゴ)の禁止や理想と葛藤したり従ったりする、調整的な存在である。全般的に言えば、自我(ego)はエス(id)・超自我(super-ego)・外界に悩まされる存在として描かれる事も多い。

自我(エゴ)は意識とは異なるもので、飽くまでも心の機能や構造から定義された概念である。有名なフロイトの格言としては「自我はそれ自体、意識されない」という発言がある。

自我の大部分は機能や構造によって把握されており、自我が最も頻繁に行う活動の一つとして防衛が挙げられるが、この防衛は人間にとってほとんどが無意識的である。よって「自我=意識」と考えるのには注意しなくてはならない。

ちなみに「意識する私」という概念は、精神分析学においては「自己もしくは自己イメージ」として明確に区別されている。日本語においての自我という言葉は、一般的には「私」と同意に受け取られやすいが、それは日常語の範囲で使用する場合にのみ当てはまる。

 

 

 

◆エス(イド)

 

エス (Es) は無意識に相当する。正確に言えば、無意識的防衛を除いた感情、欲求、衝動、過去における経験が詰まっている部分である。

エスはとにかく本能エネルギーが詰まっていて、人間の動因となる性欲動(リビドー)と攻撃性(死の欲動)が発生していると考えられている部分である。

これをフロイトは精神分析の臨床と生物学から導いた。性欲動はヒステリーなどで見られる根本的なエネルギーとして、攻撃性は陰性治療反応という現象を通じて想定されたものである。

またエスは幼少期における抑圧された欲動が詰まっている部分、と説明される事もある。このエスからは自我を通してあらゆる欲動が表現される。それを自我が防衛したり昇華したりして操るのである。

エスは視床下部のはたらきと関係があるとされた。

なおこのEsという言葉はフリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(ドイツ語版)の"Das Buch vom Es"(『エスの本』)などで使われた用語である。

フロイトは1923年に発表した『自我とエス』という論文で、彼のこの用語を使用するようになった。

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「図説 現代心理学入門」(三訂版)2007 金城辰夫/監修 培風館

 


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自我

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仙台 カウンセリング

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◆自我(ego)

 

・現象学的枠組みで人格をとらえたときの経験によって形成された存在。

いわゆる個人のアイデンティティである。

社会・発達・人格心理学でよく用いる概念であるが、理論によって多義にわたる。

 

【例えば】

動機、恐れなどをコントロールする機能を備えた、

内的主体ととらえる立場(A.アドラーなど)から、

内省的な機能をもつ心性で、出来事を客観的に観察する存在とする立場(W.ジェームス)

また、意識、自己概念などのアイデンティティととらえる立場などがある。

 

 

 

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【自己概念】 self-concept

 

・自己についての比較的強固で永続的な認知構造。

具体的には、自分の性格、身体的特徴、能力、価値などに対する安定した考えを意味する。

過去や現在の経験から構成され、将来の行動や意識のあり方を規定するが、

その機能や構造は文化差が反映されやすいとされる。

 

また、個人の精神的健康の指標としても重視され、

例えばC.R.ロジャースのクライエント中心療法では、不適応行動を治療するために

自己概念を変容させることを目的とする。

 

 

 

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【A.アドラー】 Adler,Alfred(1870~1937)

 

・ウィーンの精神科医。

S.フロイトの「夢判断」を支持して仲間になるが、

フロイトの過去の心的外傷や生物学的要因の重視を否定して精神分析の立場から離れる。

 

・アドラーは劣等感を補償するためには人は力への意思をもつと考えた。

また、目標追求性、人を分割できない統一体として理解すること、

他人との共同体感覚を重視して「個人心理学」を唱えた。

国際的な活動として「国際個人心理学雑誌」を創刊し個人心理学国際会議を開催した。

 

 

 

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※【参考文献】

「エゴグラム」2000 ジョン・M. デュセイ,池見 酉次郎/著 創元社  
「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版 

 

※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「図説 現代心理学入門」(三訂版)2007 金城辰夫/監修 培風館

 


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交流分析|自我状態

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仙台 カウンセリング

 

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◆交流分析

・交流分析:TAは、創始者エリック・バーン(カナダ出身・アメリカの精神科医)が創始。

エリック・バーンはポール・フェダーン(自我心理学)や
エリック・エリクソン(発達段階説)から教育分析を受けていました。

・交流分析:TAでは、
「親 P」「大人 A」「子ども C」の自我状態に分類して、
自我状態の交流を分析していきます。

 

◆自我状態

自我状態というのは、思考・感情・行動の一貫したもので、


「批判的な親 CP」

「養育的な親 NP」

「大人  A」

「自由な子ども(自然な子ども) FC」

「従順な子ども AC」


以上、5つに分類します。
※「RC:反抗する子ども」を加えて6つに分類し分析するものもあります。

ここでは、日本人向けに編集された参考文献「わかりやすい交流分析」を基にしています。

 

・自我状態の中で「親」「大人」「子ども」の3つを、
効果的な自我状態と呼び、この3つの自我状態を、
バランス良く使うようになることを目指します。


・エリック・バーンは自我状態のことを、
「感情と経験の首尾一貫したパターンと、直接それに対応する一定の行動パターンを伴うもの」と定義。

 

・エゴグラムでは、自分の中に「5人の自分」がいると仮定します。

私たちは誕生した時、生きていくのに最低限の機能(ソフト)しか備わっていません。
従って、私たちは、誕生の瞬間から「性格」が創られていくのです。

 

自分の中の『子ども』。
0~3歳の時に中心的に形成される「子ども」の性格/パーソナリティです。

これをC(Child)と呼びます。これも更に3つに分かれています
  自然な子供/FC=Free Child、
  従順な子供/AC=Adapted Child
  反抗する子供/RC=Rebellious Child


0~3歳の時は、言葉はほとんど理解できないため、
両親や周りの大人達の「表情」やしぐさ、、
身体的接触(なでられたり、だっこされたり、あるいは叩かれたり)という刺激で認知・学習します。

これらの外的な刺激によって、脳の中に色々な反応パターンが出来てきます。
(その人独自の感情的な傾向性)

これをTAではチャイルド(こども)の自我状態と言います。


 

自分の中の『親』。

3~6歳の時に中心的に形成された「親」の性格/パーソナリティ。
これをP(Parent)と呼びます。これは更に2つに分かれています。
  批判的親/CP=Critical Parent
  保護的親/NP=Nurturing Parent

 

この『親』の性格は、自分の親を見習って(模倣して)創った性格と言われています。
親のしぐさや考え方などが、気がつかないうちに似てしまう事です。
気づくと、物事に対する反応や言動が両親にそっくりだったりします。

 

 

最後に創られるのが・・・
自分の中の『大人』。
6~10歳を中心に形成された「成人/大人」の性格/パーソナリティ。
これをA(Adult)と呼びます。
  大人/A=Adult


6歳くらいになると、脳が発達し、今までの経験を活かした活動が出来るようになってきます。
つまり、過去の経験を分析し、計画をたて、実行する、というようなことです。
冷静に考えたり、判断したりする、それがアダルト(成人)の性格です。


こんなふうに、
つまりTAにおける性格/パーソナリティは、大きく分けると3つ、
細かく分けると5つ(6つ)のパーソナリティで構成されています。


自分の中にそれぞれの性格/パーソナリティがどれくらい強いのか、
どんなバランスなのか、を知ることで、自分の性格が分かる、というわけなのです。


これをチェックできるのが「エゴグラム」という心理テストです。

 

 

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※【参考文献】

「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療
「エゴグラム」2000 ジョン・M. デュセイ,池見 酉次郎/著 創元社

「心身症の治し方がわかる本」2007 岩崎靖雄 主婦の友社
「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版

 


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アイデンティティ

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アイデンティティ

 

E.H.エリクソン(1902~1994)が提唱した

精神分析的人格発達理論の概念であり、同一性と邦訳される。

主体性、独自性、過去からの連続性、および集団帰属感や社会的受容感などの

主観的実存的意識や感覚の総体。

 

エリクソンの理論では、人間の一生は8つの発達段階に分けられ、

アイデンティティは、その5段階(青年期)で獲得されるべき心理社会的課題であり、

獲得に失敗した状態が「アイデンティティ拡散」である。

 

今日では、社会学や哲学などの分野でも用いられる概念である。

 

 

 

【E.H.エリクソン】Erikson.Erik.H.(1902~1994)

 

ドイツ生まれ、アメリカの精神分析家。

フロイト理論を受け継いだ自我心理学派の一人。

ウィーンで、A.フロイトから精神分析の訓練を受け、児童分析家となる。

1934年、アメリカに移住し、大学で教育、臨床に携わる。

 

ライフサイクルを自我の確立という観点から研究し、

自身の生い立ち、およびその後の経験から生まれた、

アイデンティティ、モラトリアムなどの概念を用いて自我発達を理論化した。

 

 

 

 

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書

「図説 現代心理学入門」(三訂版)2007 金城辰夫/監修 培風館

 

仙台 カウンセリング☆

 

●○●・・・ よくある質問から ・・・●○●

 

Q・・・カウンセリングは深刻な人だけが行くところでしょ?


A・・・いいえ。深刻な問題だけという限定は一切ありません。


カウンセリングは、大きく分けてふたつあります。

 

◆キャリア系カウンセリング(開発的カウンセリング)

・仕事にやりがいが感じられない。
・専業主婦で終わるのが不安だ。
・転職したいが適職がみつからない。
・会社の仕事は大変ではないが達成感を得たい。

 

◆メンタル系カウンセリング(療法的カウンセリング)

・人間関係で悩んでいる。
・会社に行けない。
・電車に乗れない。
・ゆううつな気分が抜けない。
・わけもなく、不安感が浮上してしまう。

 

 

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カウンセリングは「学問」です。

人間がよりよく生きるため、問題解決のカギをみつける方法を導き出してくれます。


悩みを抱えている時、友人に相談することはあっても、

「カウンセリングを受ける」という発想を持つ人は、まだまだ少ないかもしれません。

カウンセリングは、"特別(深刻)な人だけのもの"という認識があるようです。

 


いくら、友人同士で話しても、うまく行かない、ということがありますね。

他人からアドバイスされると、残念なことに、

「自分はどうしたいのか?」という思考が止まってしまうのです。

私たち人間は、他人に指導されても、

自分が納得しなければ、行動は起こせないものです。(行動心理学)


ここが、友人への相談とカウンセリングの大きな相違点です。

 

 

 

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カウンセリングは臨床心理に基づいた学問で、

カウンセラーは、それを学んだ「人間のこころのプロ」です。


第三者の立場(客観的視点)をもちながら、

あなた自身が行きたい方向を選択し、

それに向かうための行動(方法)を、みつけ出すサポート役となる存在です。


じっくりとあなたの話を聴いた上で、さまざまなカウンセリング技法を使い、

あなた自身が問題解決できるよう、その糸口を探って行きます。


カウンセリングは、答えをくれるものではなく、

カウンセラーと一緒に出口を探す場所だということをご理解いただければ幸いです。

 

 

 

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2009.12.10 da-teより再掲 

仙台カウンセリング

カウンセラープロフィール


【出身地】 宮城県(仙台市在住)

 

【主な資格・免許】

産業カウンセラー ・カラーセラピスト&ティーチャー ・看護師

 

【主な履修履歴】

宮城県 仙台市医師会付属 高等看護学院卒業
内閣府設立認証 「日本カウンセリング普及協会」 指定学院
日本総合カウンセリング付属 「日本心理カウンセラー養成学院」 '05卒業
色彩学校 エコール・ド・メチエ 認定 カラーセラピーコース'06履修 

 

 

【職 歴】

仙台市内病院勤務 (~1997年まで約17年間) 
長町病院 ・仙台オープン病院 ・JR仙台病院 
SONY 健康管理室勤務 (1997年~約11年間)


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★開業の経緯

ストレスの多い現代社会に、こころをトータルケアできる場を設け
カウンセリングを地域社会に広め、カウンセリングがより身近に
利用できる環境を創って行きたいとの思いから、独立開業。

 

【基本指針】

「共に学び共に成長する」 ... 共に成長する感動を分かちあう
「中立 誠意」 ・・・ 中立で誠意ある対応に努める
「社会貢献」 ・・・ 地域と社会に積極的に貢献する




【沿革】

2009年 3月 仙台心理カウンセリング開業
      4月 仙台カウンセリングスクール併設
      4月 初級編「カウンセラー養成講座」開講
      4月 国土交通省 東京航空局 産業カウンセラー(EAP)
      5月 仙台カウンセリングスクール新事務所オープン
      9月 宮城産業保健推進センター メンタルヘルス促進員

2010年 9月 (株)損保ジャパン ヘルスケアサービス 業務委託契約

 


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【活動】

2009年 3月 仙台心理カウンセリング開業
      4月 初級編「カウンセラー養成講座」開講
      6月 東北大学法学部 基礎ゼミ「人と社会」
                         職業インタビューを受ける
      7月 ハーネル仙台にて心理学講座「交流分析」開講
      9月 「働く人の電話相談室」(内閣府後援)ボランティア

2010年 9月 中級編「カウンセラー養成講座」開講
      9月 ハーネル仙台にて初級編「カウンセラー養成講座」開講
      12月 盛岡アイーナ・セラピストに贈るコミュニケーション術
          「*きらきらセラピスト☆の創り方」
      12月 仙台タピオ大学・オープンセミナー講師
          「その一言」を相手に伝えるHAPPY♪コミュニケーション

2011年 2月 国交省 東京航空局 研修 「こころの健康管理」
      3月 仙台タピオ大学・オープンセミナー講師
      4月 東日本:震災支援無料ワークショップ開催(全3回)
         「アートセラピーとグループカウンセリング」
      5月 被災地支援相談(南三陸町、他5地域)
      6月 NHK総合テレビ「情報パレット」生出演(12分)
         『心のケア』 ~喪失を受容するために~
      6月 キラキラ☆きれいに♪「こころのエステ講座」WS開講

 

 

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【主なメニュー】

カウンセラー養成講座
心理学講座
心理カウンセリング 
傾聴トレーニング


【主な心理療法】

クライエント中心療法
交流分析
認知行動療法
ゲシュタルトセラピー
フォーカシング
NLP
論理療法
イメージ療法
実存主義的アプローチ
インナーチャイルドセラピー
アートセラピー(絵画療法)
カラーセラピー


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【心理学講座】

交流分析講座
コミュニケーション講座 (・初級編・中級編)
恋愛心理講座
アートセラピー講座
コミュニケーションコーチング講座
傾聴トレーニング講座
カウンセラー養成講座(・初級編・中級編・上級編)
カウンセリング実践講座
カラーセラピスト養成講座



☆ 皆様にお会いできますこと、楽しみ^^にお待ちしております ☆

 

 

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【受付】 対面カウンセリング及びマンツーマン心理学講座は随時受付しております。
【場所】 仙台心理カウンセリング*JR南仙台駅西口~徒歩4分
【PC~お申込み】 ホームページご予約フォームよりお申込み可能です。
【その他・お問合せ】 ご不明な点はメールにてご連絡ください。

【所在地】 仙台市太白区西中田6-1-7

 

仙台心理カウンセリング&スクール

代表 カウンセラー 田村みえ

 

 

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【喪失を受容するための5つのプロセス】

 

・私たちはどのようにしたら、安定した境地に達することができるだろうか。

どうすれば、ありのままの現実を見つめることができるのだろうか。

私たちに投げつけられる喪失、変化、新しい出来事を、

どのように受容して行けばいいのだろうか。

最初から、まったく逆らわず、わめくこともなく受け入れることはできないだろう。

物事を受け入れる場合、私たちは5つの段階を経過しながら行っていく。

 

エリザベス・キューブラー・ロス(精神科医)は、死にゆく人たちがどんなプロセスを通して

死という究極の喪失を受け入れていくかを明らかにした。

彼女はそれを、"悲嘆のプロセス" と呼んだ。

 

その後、メンタルヘルスの分野で、死にかぎらず、いかなる喪失に直面する時でも、

同じようなプロセスをたどることが明らかになってきた。

例えば、1万円札をなくしたとか、待ち望んでいたメールが今日も来なかったとかいった

小さな喪失の場合にも、離婚、配偶者の死別、失業のような大きな喪失の場合にも、

同じようなことが起こるし、新しい家を購入して古い家を去る場合のように、

好ましい変化の場合にすら、起こりうることである。

以下、ロス女史の明らかにした「5段階のプロセス」である。

 

 

 

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◆〈第1段階〉否認と隔離

予期しない衝撃的なニュースをきかされたとき、

そのショックをまともに受けないために、まず否認がおこる。

 

◆〈第2段階〉怒り

死という現実を認めざるえなくなると、次に怒りや恨みがこれに取って代わるようになる。

「なぜ俺だけこんな目に会わなくてはならないのだ!」

この怒りが八つ当りとなって看護師に向けられ、

そのためまわりの人間はよけいに患者を避けるようになる。

 

◆〈第3段階〉取引

次に人は神や仏に対して、自分がどうしたら延命できるか取引し始める。

例えば「もう財産はいりませんから命だけを与えてください」云々。

 

◆〈第4段階〉抑うつ

以上の段階をへて、それらが無駄であることを知って患者はうつ状態におちいる。

病気が進行し、衰弱が進んで、無力感が深刻となる。

それとともに、この世との別れを覚悟するために、

他人から癒されることのない絶対的な悲しみを経験しなければならない。

 

◆〈第5段階〉受容

患者は、来たるべき自分の終えんを静かに見詰めることのできる受容の段階に入る。

最終的に自分が死に行くことを静かに、そして穏やかに受け入れる段階である。

「長い旅の前の最後の休息」のときが来たかのようである。

このときの静かな境地を「デカセクシス」と呼ぶ。

 

 

 

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以上は、ロス女史が提案した「死への心理の5段階」であるが、

すべての人が、この5段階をたどって死を迎えるわけではない。

ある段階にとどまってしまう人、ある段階を飛び越える人、錯綜する人も多い。

しかし一般に死が近づくと、無意識に死を悟るものだといわれている。

人は死を成長の機会とし、静かに尊厳なる死を迎えるための心構えが必要である。

 

このようにロス女史は希望している。

「尊厳なる死とは、その人らしく死ぬということであり、

我々回りの人間の鋳型にはめこまないことである」。

彼女の著書 『死ぬ瞬間』の中で、

インタビューした200人あまりの人は「平和と尊厳」のうちに逝ったと述べている。

 

 

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【受容】

 

・受容は格別に快適というわけではない。

いや、実際はむしろ苦痛を伴うこともある。動揺を禁じ得ない時もある。

受容へのプロセスが始まる時、私たちはショックを受け、パニック状態に陥ることが多い。

段階をすすむにつれて、混乱したり、傷つきやすくなったりする。

さびしく、孤立感をつのらせる場合もある。

 

まだ受け入れていない事実について、

私たちは、このようなプロセスを通過して受容して行くのだが、

「悲嘆のプロセス」の複数の段階が同時にやってくることもありうる。

否認、抑うつ、取引、怒りが一度に殺到してくることも考えられる。

自分がある状況を受け入れようと苦闘しているという事実すら、

実感できない時があるかもしれない。


小さな喪失なら、この5段階のプロセスを通過し終えるのに30秒ほどで済むかもしれない。

重大な喪失の場合は、数年間かかるかもしれない。

しかも、この5段階はあくまでも図式モデルであって、

誰でもこのプロセスを正確にたどるわけではない。時には、途中で一つ前の段階へ戻ったり、

二つ先の段階へ飛んだりと行ったり来たりすることもあるだろう。

 

怒りから否認へ、否認から取引へ、さらに取引から否認へ戻るといったぐあいに。

いずれにしても、私たちは速度や道程には関係なくこの段階を進んでいかなければならない。


エリザベス・キューブラー・ロスは、それが正常な過程であるばかりでなく、

必要不可欠な過程であり、全段階が必要だと述べている。

 

 

 

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※【参考文献】

「共依存症」1999 メロディ・ビーティ/著 講談社
「死ぬ瞬間」1999 エリザベス・キューブラー・ロス/著 読売新聞社 

 

 

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仙台 カウンセリング
 
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交流分析講座スケジュール2010年6月27日(日)開講
 
 
●○★○● ~『交流分析講座』(90分×全5コマ)~ ●○★○●

【2010年6月27日、7月11日、8月1日】*13:00~16:30

■講座期間:*3か月間 90分×5コマ 
■開催場所:ハーネル仙台(青葉区本町)*仙台駅より徒歩7分
■受講料・グループ講座:お一人様・・・8000円×5回
■修了証:全カリキュラム出席で「修了証」を発行します。
 
 
 

★「心理学講座体験会80分」 ・・・*希望された方のご参加になります。
☆場所:ハーネル仙台・・・カウンセラー養成講座の一部を体験できます。
■6月27日(日)・・・13:20~14:40 ・・・・・ 参加費:お一人様 2,200円
 
 
 
 
● 「交流分析講座スケジュール」(90分×全5コマ) ●
 
 
【6月27日(日)・・・15:00~16:30】 8,000円
● 第1回 構造分析
・本来の自分を理解する(エゴグラム1回目)

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【7月11日(日)・・・13:10~14:40】 8,000円
● 第2回 パターン分析
・自分のコミュニケーションパターンを知る
 
~ 休憩 20分 ~
 
【7月11日(日)・・・15:00~16:30】 8,000円
● 第3回 ゲーム分析
・"こころのからくり"自分の「交流の癖」を知る

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【8月1日(日)・・・13:10~14:40】 8,000円
● 第4回 脚本分析・・・人生脚本1
・自分の人生の筋書きに気づく
 
~ 休憩 20分 ~
 
【8月1日(日)・・・15:00~16:30】 8,000円
● 第5回 脚本分析・・・人生脚本2
・脚本チェック・自分の未来をデザインする(エゴグラム2回目)
 
 

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