ブリーフセラピー(短期療法)

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【ブリーフセラピー brief therapy】 ・短期療法

 

 


・ブリーフサイコセラピーとは、クライエントの問題解決を短期に目指す心理療法。

・1980年代以降、社会的に治療の短期化・効率化が求められるなかでアメリカを中心に

世界的に広まり、現在世界の心理療法家に大きな影響を与えつつある心理療法の流れを指す。

 

・1960年代に米国カルフォルニア州において、MRI(Mental  Research Institute)に、

BFTC(Brief Therapy Center)が創設されたことに始まります。

実質的なリーダーはジョン.ウイークランドとリチャード.フィッシュ。

その後ブリーフーセラピーに大きな影響を与えたグループは、

G.ベイトソンのグループとM.エリクソンのグループでした。

 

・広義には治療期間が短期でありながら、より効果的で効率的な治療を目指す心理療法のこと。

これはクライエントの中心的葛藤に焦点を合わせ、

自律性を尊重し社会適応をねらう簡易心理療法である。

 

・狭義には、正統的な精神分析療法を踏まえて、その批判と新たな展開として生じてきたもので

人格の再構成ではなく、

1、現在の症状や不適応状態の消失、改善。

2、将来の情緒的な問題の予防に焦点をあてる心理療法である。

 

 

【ブリーフセラピー(短期療法)の期間について】

・MRIでも、BFTCでも「7回以下の面接で72%のケースの問題を解決する」

・ブリーフセラピーのポイントは、精神分析のように過去の問題の「根源」を発見する事を

即治療とは考えません。

「なぜ問題が起きたか」よりも「この問題の解決に今何が使えるか」を重要視する、

問題解決志向アプローチであると言えます。


 


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◆ブリーフサイコセラピーの歴史と理論◆


・ブリーフサイコセラピーは、短期精神療法とM.H.エリクソン(1901~1980)の

治療に関する技法から発展してきた。

現在ではその治療モデルは、J.ヘイリーらの戦略的治療モデル、

MRI(Mental  Research Institute)モデル、および問題解決思考モデルを背景とする。


・「危機介入法」「ブリーフサイコセラピー」「緊急ブリーフサイコセラピー」「短期心理療法」

「焦点心理療法」「時間制限心理療法」などと名付けられた方法論を持っている。

・8回程度の面接で7割程度の問題の改善が見られるとされる。

 


・戦略的治療モデルは問題の根底に一定の構造を仮定し、

構造の変化に働きかけようとするものである(構造主義)

・MRIは相互作用の連鎖や個人の認知の変容を重視する。

・解決志向モデルは構造主義の立場をとり、治療者とクライエントがコミュニケーションを通じて、

互いの主観が構成する現実を、新たな現実に作り変えることに重点がおかれる。

 

 

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◆ブリーフサイコセラピーの技法◆

 

・以上の理論から、さまざまな技法が開発されているが、治療者は会話をリードし

クライエントが問題を解決して行けるように導くために、

例えば「例外を見つける質問」「ミラクル・クエスチョン」などの質問技法や、

問題解決に焦点をあてた介入技法(「コンプリメント」「予想の課題」)など、

数多くの技法が開発されてきている。

 

 


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【ミルトン・H・エリクソン】


ミルトン・エリクソンは20世紀最大の心理療法家とも言われています。

ミルトン・エリクソンの名は、ミルトン・エリクソンの巧みな言葉遣いを分析、体系化した

『ミルトンモデル』として残っており、第三世代の神経言語プログラミングでも学ぶことが出来ます。

神経言語プログラミング(NLP)は3人の天才的なセラピストのクライアントに対するアプローチ法を

調査分析し、体系化することによって原型が作られました。

その3人のセラピストの中のひとりが、M.H.エリクソンです。

 

 

【神経言語プログラミング:ミルトンモデル】

ミルトンモデルとは、言葉を意図的に曖昧に使うことで聞き手に

自分自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈させます。

ミルトンモデルにそった言葉遣いによって、表層意識の抵抗を受けずに

潜在意識にダイレクトに働きかけることが可能となり、無意識とリソースを活用することができます。

 

 


【神経言語プログラミング:M.エリクソン】

催眠療法家として知られるM.エリクソン(Milton H Erickson 1901-1980)は、

アメリカ臨床催眠学会の創始者で、初代会長もつとめました。

晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、

精力的にワークショップを開き世界各国を行脚したことで知られています。

彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とし、

臨機応変・変化自在な手法で、その名人芸とも言えるアプローチ手法から、

「魔術師」と呼ばれました。

 

 

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※【参考文献】

「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「産業カウンセリング」1999 内山喜久雄/編著 日本文化科学社
「短期療法ガイドブック」 若島孔文,長谷川啓三/著 金剛出版
「解決のための面接技法」 P・ディヤング,I・K・バーグ/著 玉真慎子・住谷祐子/監訳 金剛出版 

 

 

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このブログ記事について

このページは、sscが2010年2月22日 00:01に書いたブログ記事です。

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