交流分析 禁止令
交流分析は、13の禁止令を述べている。
禁止令は「~するな」と、一般的には非言語的に伝えられるメッセージで、
子供の頃の信条や人生脚本に組み込まれたメッセージである。
存在するな、自分自身であるな、自分の性であるな、子供であるな、成長するな、
成功するな、重要であるな、所属するな、近づくな、健康であるな、考えるな、感じるな
加えて、エピスクリプト(かりたてるもの)というものがある。
『グールディングの禁止令』
子供に対して親から送られるメッセージの中には、子供の心を徐々に蝕み、
不登校や非行などの要因となる言葉があります。
グールディング夫妻は「するな」という否定的なメッセージを12種類定めて、
それを【禁止令】と名づけました。
下記12種類(グールディング夫妻の禁止令は<>内の言葉です)
1 <するな>
恐怖心の強い親たちによって与えられる。彼らは子供に「階段のそばに行ってはいけません」
「木のぼりをしてはいけない」「ローラースケートはだめよ」など。(過保護)
2 <存在するな>
「あんたなんか生まれてこなければよかったのよ」に代表される、最も否定的で強烈な禁止令。
「あなたたち子どもさえいなければお父さんと離婚するんだけど」的な、
微妙な形で与えられる。虐待など含む。
3 <親しくなるな><近寄るな>
決定的な愛情不足、スキンシップ不足からくる禁止令。
親の離婚や別居の経験。養育者が何度も変わった子が受けやすいといわれています。
親しくなってもいずれは死ぬ。
4 <重要であるな>
「黙っていなさい」「こどもはあっちへ行ってなさい」など大人ばかりを尊重し、
こどもの主張を認めない抑圧的な家庭から受けやすいメッセージ。
こどもは自分を軽視し、目立たないように生きようとする。
5 <子どもであるな>
経済的に貧困で早くから稼ぎ手とならざるを得なかったり、あまりにも厳格で
童心を許さない家庭などが与えやすいメッセージと考えられます。
父親が死んで「あなたが頼りよ」と言われた長男がその期待にこたえようとする例など。
6 <成長するな>
過保護な母親にいつまでも「○○ちゃんが一番大事よ」と溺愛されたり、
祖父母に猫かわいがりされた場合にこの、禁止令が書き込まれる可能性があります。
末っ子や一人っ子がもらいやすいといわれています。
7 <成功するな>
「おまえは肝心なところで失敗する」「お前は何をやっても駄目だ」に代表される禁止令で
挫折や失敗に結びつくメッセージ。
8 <男(女)であるな>
「女は損よ」「あんたが男の子だったらねぇ~」といった性のアイデンティティを否定するメッセージ。
9 <健康であるな、正気であるな>
体が弱いのだから無理をするな 子どもが病気の時は熱心に世話をするが、
普段はあまり子どもにかまわない親からもらいやすい禁止令。
子どもは「病気になればかわいがってもらえる」という思いから
「不健康になろう」と決心してしまいます。
10 <属するな>
「あんな子と遊ぶな」「部活なんかしていたら受験に失敗するよ」など、
非社交的だったり子どもの活動を制限したりする親から受けやすいメッセージ。
子どもは「自分はどこにも属さないから誰からも愛されない」と決心する可能性があります。
11 <それについて考えるな>
何かしようとするたびに「危ないからダメよ」親の言うことを黙って聞け、などと禁じてしまうものです。
こどもは「自分で判断しない方が良い」と思い込み、消極的で優柔不断な人になってしまいます。
両親のエゴグラム上の「A」が極端に低い場合に受け取る禁止令。
問題がおこるとおろおろするなど、混乱しやすく頼りない親を見て、
子どもは「難しいことは考えまい」と思うのです。
12 <感じるな>
「泣く子は嫌い」など、悲しみや怒り、喜びなどの感情を禁じる禁止令です。
この禁止令が強く働くと「感情を表現してはいけない」「身体感覚を感じてはいけない」
というメッセージを受け止め、心身症に陥る可能性があります。
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※【参考文献】
「わかりやすい交流分析」2009 中村和子,杉田峰康/著 チーム医療
「TA TODY」1991 イアン・スチュアート,ヴァン・ジョインズ/著 実務教育出版
「自己実現への再決断」 グールディング/著 星和書店
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