ラザルス Lazarus,Richard S. (1922-2003) アメリカの心理学者
【R・Sラザルス】 (1922-2003)
・ラザルスは、心理的ストレス研究の第一人者であり、
ストレスに対する認知の役割を重視した理論を提唱している。
ストレスの程度について・・・
1:出来事の脅威度や影響性をどのようにとらえているか
2:直面する問題をどの程度コントロールできると認識しているか
3:どのような具体的対応を行ったかの個人差に強く影響される
ラザルスらは、この理論に基づく実証的研究を幅広い年齢層に対して行い、
心理的ストレス発生のメカニズム解明に大きく貢献した。
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【ストレス】
◆心理学的ストレス理論
・生活の中で日常的に感じるストレスを心理学的に理解してその対処を考える理論。
◆ストレスの心理学的理解
・ハンス・セリエ(1907~1982)によって提唱された「ストレス」の概念は、
外界からもたらされる非特異的な身体的反応を総称するものであった。
ところが・・・
セリエのストレス学説は基本的に生理学的なストレスのメカニズムに焦点を当てており
心理学的要因についてはほとんど考慮されていなかった。
その後の研究においては・・・
いずれもストレスが生起する過程において心理学的要因が重要であることが報告されている。
現在「心理学的ストレス」の定義として最も広く支持されているのは、
アメリカの心理学者「R・S・ラザルス(1922~2003)」の定義である。
ラザルスは、ストレスを、「外的状況の特性や内的状態ではなく、環境の要求とその認知、
およびそれに対する対処能力の認知との複雑な相互作用からもたらされる過程を指す」と定義した。
◆心理学的ストレス反応は・・・
情動的な変化を中心とする反応であり、
情動的反応に伴って生じる認知的反応や行動的反応を含んでいる。
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※【参考文献】
「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書
「認知療法・認知行動療法カウンセリング」2006 伊藤絵美/著 清和書店
「 stress without distress 」 ハンス・セリエ/著