折衷的カウンセリングの技術

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折衷的カウンセリングの技術 (technique of the eclectic counseling)

折衷主義カウンセリングの技術

 

 

 

【折衷的カウンセリングの技術とは】

 

・折衷主義の立場に立って、特定の理論や技法にこだわらず、

クライエントに役立つことなら何でも取り入れる技術。

 

 

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・折衷的カウンセリングとは、特定のカウンセリング理論、技法にとらわれずに、

目の前にいるクライエントのために、複数のカウンセリング理論、技法を駆使して、

そのクライエントに最善の方法で接して行こうというカウンセリングの理論であり、

カウンセラーの態度、立場、哲学である。

統合主義カウンセリング、選択主義カウンセリングとも言う。

 

 

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折衷的カウンセリングの目標は、三つある。

 

1、クライエントの幸福感や適応感の向上

・適応状態に満足できないクライエントの個人的適応感を増加させ、満足な状態にまで高める。

 

2、環境に対する適応の改善

・社会的適応の増進である。たとえば、対人関係の改善・学力の向上・現実的な職業選択・

・幸福な結婚など社会的目標の達成を援助する。

 

3、不適応の兆候の除去

・それは、問題行動の単なる禁圧ではない。すなわち、

すべての問題兆候の改善を望ましい方向へパーソナリティの変容によってもたらすよう努める。

技術については次の四つの特徴が挙げられる。

 

 

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【技術:四つの特徴】

 

(A)クライエントの受容

・受容的態度はすべてのカウンセリングに一致しているのであるが、

次の4点に折衷的カウンセリングの特徴がある。

 

1:受容を重視する程度の違い。すなわちここでは「受容と同様に他の次元も重要である」と考える。

2:受容すなわち温かさをコントロールする。

3:受容の撤回を治療への動機づけに利用する。

4:報酬としての受容的態度を用いる。

 

 

(B)クライエントの発言の理解と反応

・クライエントの発言を形成している本質的な考え方を正しく理解することが大切である。

また、話の内容都感情とのどちらが重要であるかを決定しなければならない。

 

 

(C)責任の分担

・カウンセリングはその時の場面に適応するために責任が移動する共同作業である。

クライエントが自己の問題の探求についての責任をとろうとする意欲を向上させるために

責任の分担ということはカウンセリングでは重要な側面である。

 

 

(D)リード

・クライエントと責任を分担する程度を按配(あんばい)する技術をリードと呼ぶ。

リードの技術として14種類がある。

 

1、沈黙

2、受容

3、繰り返し

4、明瞭化

5、要約

6、是認

7、一般的リード

8、仮の分析

9、解釈

10、説得

11、深層解釈

12、否認

13、保証

14、新しい問題の導入

 

 

 

 

◇・現在は不適応の現れ方が複雑になってきたために、

一つの理論のみで対応ができなくなってきている。 

多くのカウンセラーは、折衷的立場でカウンセリングをしている。

 

  

 

 

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※【参考文献】

「事例 発達臨床心理学事典」1994 杉原・新井・渡辺弘純・庄司一子/著 福村出版
「カウンセリング大事典」2004 小林司/編 新曜社
「マイクロカウンセリングの理論と実践」2004 アレン・E.アイビイ/著 風間書房
「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣双書

 

 

このブログ記事について

このページは、sscが2010年8月 7日 00:14に書いたブログ記事です。

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