マイクロ技法

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マイクロカウンセリング  (micro counseling)

マイクロ・カウンセリング技法 (microskills)

 

 

 

◇さまざまなカウンセリング理論から技法を抽出し、それらの意味と目的を整理、統合した、

カウンセリング技法。

 

◇カウンセリング・プロセスを12段階に細かく分割し、それぞれの段階ごとに

既存のさまざまなカウンセリング・アプローチから抽出し、

再配分したカウンセリング技法のまとまりを指す。

 

 

 

 

※「マイクロ」という言葉は、「微少」というだけでなく、一つ一つ小単位ごと(一技法ごと)着実に、

綿密に、順次認識して学習していくという意味をこめて命名しています。

 

 

 

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【マイクロ技法・階層表】・12の段階

 

 

(1) 基本的関わり技法

・視線の合わせ方、言語的追跡および身体言語や声の調子への気配りなど傾聴の態度をとること。

 

(2)クライエント観察技法

・クライエントの非言語的なコミュニケーションに注意を払うこと。

 

(3)「開かれた質問、閉ざされた質問」

・質問技法にまとめられる。

「閉じられた質問」は、イエス、ノーで答えられる質問。

「開かれた質問」はクライエントが内容を具体的に答えられるようにする質問。

 

(4)はげまし、いいかえ、要約

・応答や明確化のこと。

「はげまし」は、「あいづち」や「うなずき」のことで、

カウンセラーがクライエントの話を聴いていることを伝える技法。

「いいかえ」は、クライエントのことばをカウンセラーのこころの中で再体験し、

カウンセラーのことばで返すこと。

「要約」は、クライエントのことばを整理し、明確にして伝え返すこと。

 

(5)感情の反映

・クライエントノ感情に対して応答することであり、カウンセラーが理解したクライエントの感情を、

伝え返すこと。

 

(6)意味の反映

・行動、感情、思考をつなぐクライエント独自の意味を、

クライエント自身が探り、発見することを援助すること。

 

(7)焦点の当て方

・クライエントの多岐にわたる訴えの中から、

クライエント自身が何に対して焦点をあてていくのかを援助するもの。

 

(8)積極技法

・積極技法は、指示、論理的帰結、自己開示、フィードバック、解釈、積極的要約、情報提供、助言

教示、意見、示唆など、より積極的、直接的にクライエントに影響を与えようとする技法。

 

(9)対決

・クライエントの矛盾、混乱、葛藤に非審判的な態度で対決していく技法。

 

(10)技法の連鎖および面接の構造化

・マイクロ技法を用いてカウンセリング・プロセスを組み立てていくこと。

 

(11)技法の統合

・マイクロ技法を用いて、効果的なカウンセリングを行うこと。

その時、カウンセラーは「技法の統合」に達したといえる。

 

(12)その他

 

 

 

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◇さて、この指標をアイビイは、「マイクロ技法(microskills)」と呼び、

「面接の時のコミュニケーションの技法の単位」と定義している。

 

マイクロ技法階層表によれば、「マイクロ技法」は、

 

「基本的なかかわり技法(かかわり行動)・(開かれた質問、閉ざされた質問)・

(クライエント 観察技法)・(はげまし)・(いいかえ)・(要約)・(感情の反映)・(意味の反映)」

*5段階の面接構造

*対決と発達状態の査定 

 

→ 「焦点の当て方」→「積極技法(指示)・(論理的帰結)・(解釈)・(自己開示)・(助言)・

(情報提供)・(説明)・(教示)・(フィードバック)・(カウンセラーの発言要約)」

 

→ 「対決(矛盾)・(不一致)」

 

→ 「技法の連鎖および面接の構造化」

 

→ 「技法の統合」

*独自のスタイルと理論

 

 

 

 

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【アレン・アイビイ】( 1933年~ )

 

1933年、米国ワシントン州に生まれる。

スタンフォード大学で心理学を専攻し優等で卒業後ハーバード大学で

教育学博士の学位を取得(カウセリング・ガイダンス専攻)。

コロラド州立大学カウンセリングセンター長兼準教授を経て

1988年現在マサチューセッツ大学カウセリング心理学教授。

 

長年の研究成果をもとに、マイクロカウンセリングの理論と実際を築き提唱し、

国内外において、その普及につとめる。

その体験からも文化的視点からも、ものごとを眺める姿勢を持ち続けている。

Microtraining Associates を設立し現会長。出版物は著書25冊、論文約130編。

 

 

 

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※【参考文献】

「カウンセリング大事典」2004 小林司/編 新曜社
「マイクロカウンセリングの理論と実際」2004 アレン・アイビイ/著 風間書房 
「マイクロカウンセリング技法」2007 アレン・E・アイビイ/著 風間書房 

 

 

 

このブログ記事について

このページは、sscが2010年8月16日 00:06に書いたブログ記事です。

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