心身の反応

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トラウマティックストレスに起因した 「心身の反応」

 

◇災害時 『こころのケア』 にお役立て下さい。
  *正しい知識をもって適切に対処していきましょう。


●恐ろしい災害や事件を経験した後で感情の揺り返しが来るのは良くあることであり、
ごく正常な事です。この感情の揺り返しはトラウマティックな災害や、事件の直後に
現れることもあり、数時間、数日、あるいは1カ月経過して現れる事もあります。


●元来、ストレスは危険な状況に対する警告の意味があり、生体は危険に対処しようとして
反射的に交感神経が作動して血圧や脈拍を増したり、
筋肉を緊張させて身構える体制になり、ストレッサーという外的負荷に対しての侵襲を
和らげようとします(適応機制・防衛機制)このような緊張状態が消失せず持続すると、
ストレスから心や身体の病気が引き起こされます。

 


◎トラウマティックストレスによる 『心身の反応』 には、次のような反応が見られます。


◆1、感情・思考の変化
・信じられない出来事が起こったために茫然としてしまい、何がどうなっているのか、
何をどう考えれば良いのか、自分自身が直面した現実を受け入れられないといった
心の状態になったり、悲嘆、落ち込み(うつ)、感情が麻痺したようになり、
混乱することがあります。

・災害や事件を引き起こしたものに対しての怒り、イライラが生じ、
その災害や事件についての感情の波を抑えきれなくなって、突然、涙が出てきたり、
自分自身を責めたり、自分に原因があるのではないかという
非現実的感覚に襲われることもあり、災害や事件について考えられない時期と、
強く考えてしまう時期が繰り返します。


◆2、身体の変化
・不安、恐怖のために眠れなくなったり、頭痛、腹痛、咽の渇き、寒気、
吐き気、湿疹、けいれん、嘔吐、めまい、胸の痛み、高血圧、動悸、
筋肉の震え、歯ぎしり、視力の低下、発汗、息苦しさなどが出現する事があります。


◆3、認知・感覚の変化
・方向感覚を喪失したり注意力が続かず集中する事が困難になる事があります。
過度の緊張状態や過覚醒、決断力の低下、身構え、悪夢、災害や事件の事が、
頻繁に頭をよぎる事も多くみられます。


◆4、行動の変化
・睡眠リズムの変化による睡眠障害、食欲不振や逆にたくさん食べすぎたり、
薬やアルコールへの依存、なかなか行動がスムーズにできなくなったり、
社会から引きこもるなどもみられます。

 

※ これらの症状の中には医師による診察が必要な場合もあります。
疑わしい場合は受診が必要です。
受診できる環境にない場合は避難所巡回中の医療支援スタッフへご相談ください。

 

 


●心のケア1 「トラウマティックストレス」

●心のケア2 「ストレス反応と心の病気」

●心のケア3 トラウマティックストレスに起因した「心身の反応」

●心のケア4 「回復のための心構え」(被災された方々へ)

●心のケア5 「こんな場合は専門家に相談しましょう」(被災された方々へ)

●心のケア6 「子どもの場合の注意点」(被災された方々へ)

●心のケア7 「被災した人をケアするために」(周囲の方々へ)

 

 

このブログ記事について

このページは、sscが2011年3月21日 00:39に書いたブログ記事です。

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