2011年7月アーカイブ

仙台カウンセリング

 

グリーフ・カウンセリング

悲嘆カウンセリング (grief counseling)

 

愛する者の死などさまざまな喪失体験によって引き起こされる悲嘆の解決を心理的に援助すること。

 

 

【喪失体験に対する自然な反応】

 

1、呆然(麻痺、非現実感、パニック)

2、抵抗(否認、苦悶)

3、怒り(不当感、敵意、罪悪感)

4、抑うつ(空想、無関心、孤独、無力感)

5、諦め・受容

6、希望(解放、決意、再生)

 

●受け入れがたい苦痛に出会ったとき、何らかの緩衝工作をしながら徐々に乗り越えて行く。

 

 

【悲嘆はその過程を通じて次の仕事をなすと考えられる】

 

1、喪失についての現実感をもつ。

2、気持ちに正直になることで喪失を過不足なく受け止める。

3、喪失後の様々な障害をクリアし、適応のための準備をする。

4、失ったものに 「さようなら」 と言い、それなしに生きる新しい人生のスタートラインにつく。

5、これらの仕事を行うための時間をかせぐ。

 

※以上のような過程を、とばしたり、抑圧することなく体験することで、

その仕事を完遂させることが大切であり、援助の目的もそこにある。

 

 

【悲嘆の仕事がうまく達成されないと・・・】

新しい人生が始められないばかりでなく、病的な悲嘆反応がおきることもある。

悲嘆の仕事を阻む過剰な身構えが「認知」や感情にひずみを与える。

防衛によって内的な傷も生まれる。

 

喪失という心理的外傷にこうしたひずみや傷が加わることで、症状が複雑に、

わかりにくくなり、解決を難しくしてしまう。

 

 

【病的な悲嘆反応】としては、

慢性的、時期はずれ(遅延化)など、悲嘆が終わらないケース、喪失対象外にも罪責感が及んだり、

全生活が不安感に覆われるなどの誇張された悲嘆、身体症状や不適応行動の仮面を装い、

喪失の認識をもたない場合などがある。

 

【セラピー】

このような病的な悲嘆を扱う場合を「セラピー」としてカウンセリングと区別することもある。

悲嘆の仕事のどこが滞っているのか、

それを阻んでいるのは何かを、まず見つけ出すことが必要となる。

 

 

【喪失体験】は、

心理的な外傷だけでなく現実問題として、生活上の大きな負担を伴うことが少なくない。

そのため無理せざるを得なくなる。

 

また、失くしたものは、もともと心の支えであったはずであり、

それを欠いた心はもろくなるか、守りを固めてかたくなになるかであろう。

従って、他者の支えが大きな意味をもつ。

 

「愛」 があるゆえに、別れや悲しみがうまれるが、

それを癒やすのもまた 『 愛 』 といえる。

 

 

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【援助者の役割】

 

1、悲嘆を時で癒すよう、中・長期的な、見通しを持つとともに、

必要な時期にそばにいる(接触をもつ)ようにする。

 

2、わかっているが認めたくないという、あいまいな気持ちに寄り添いながらも、

喪失を現実のものとして認めるよう援助する。

 

3、悲嘆の過程を理解し、言葉に出来る感情も出来ないものも、

抑圧することなく、できるだけ表現するよう促す。

 

4、失ったものなしに生きていく気持ちと行動の準備をサポートする。

 

5、病的な反応を識別し、必要に応じて専門医(精神科医)などにリファーする。

 

 

◆悲嘆の強さや内容は、

1、当事者の年齢、性別やパーソナリティ、及び環境

2、失ったもの、およびそれとの関係

3、失った状況(特に、予期されたものか否か)

 

以上によって大きく違ってくる。

喪失体験はプライベートな出来事であり、悲嘆反応は固有のものである。

したがって援助者はその個人差を認識し、柔軟な対応を心がける必要がある。

 

一方、悲嘆は、人生において誰もが直面する普遍的な感情でもある。

悲嘆は、喪失から誕生への橋渡しである。

病的な悲嘆に陥る危険性をもちながら、喪失という大きな荷物を引き受け、

より豊かな人生へと旅立っていく姿は感動的でさえある。

 

カウンセラー(援助者)には、それに立ち会える喜びがある☆

 

 

 

 

 

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※【参考文献】

「カウンセリング大事典」2004 小林司/編 新曜社


 

 

 

 

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