サバイバーズ・ギルト

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心のエステ1 「サバイバーズ・ギルト」


◇災害時 「心のエステ」 にお役立て下さい。

 

●「サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)」とは

戦争や災害、事故、事件、虐待などに遭いながら、奇跡の生還を遂げた人が、
周りの人々が亡くなったのに自分が助かったことに対してしばしば感じる罪悪感のこと。

 

「サバイバー」(survivor)は「生き残り・生存者・遺族」を意味し、

「ギルト」(guilt)は「罪悪感」を意味する(英語)。

 


【被災者の「サバイバーズ・ギルト」を理解するために】

震災の被害を受けながらも命が助かった方は、
その幸運による罪悪感に苦しめられることがあります。
この罪悪感は「サバイバーズ・ギルト」と呼ばれます。

安易な慰めの言葉で傷つけてしまうことがないよう、
深い苦しみを抱える方の気持ちを少しでも理解し、
支えていくために必要なことを考えましょう。

 

 

【震災を生き延びられた方々の苦悩】

●「サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)」

震災生存者は命が助かったことによる苦しみを抱えることも多いのです。
自分の命は助かったものの親しい方の安否が分からず、
不安と心配で夜も眠れない毎日をお過ごしの方がたくさんおられます。


震災では、一瞬の差が生死を分けることもあります。
今回の震災でも津波の第一波で助かったものの、
家に戻り、第二波で命を落とされた方や、職務を優先させて殉職された方、
子どもやお年寄りを先に避難させて犠牲となった方々がおります。


そのような壮絶な体験の中で助かった震災生存者の方のなかには、
自身の幸運に感謝しながら罪悪感に苦しめられてしまう方もおります。

 

「どうして私だけ助かってしまったのだろう」(苦悶)
「私が彼(彼女)の命を犠牲にしてしまった」(罪悪感)
「私さえいなければ彼を死なせることはなかったのに」(後悔)
「年老いた私が援助してもらうなんて申し訳ない」(自己否定)

 


このように、震災や事故などの被害に遭い、
命が助かった幸運によって「罪悪感」にさいなまれることを
「サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)」と言います。

 


※'95年の阪神大震災や'05年4月25日に発生した
兵庫県のJR福知山線脱線事故に遭遇した生存者の間に、
このような罪悪感を抱えることがわかり注目されるようになった問題。

 

 

 

 

 

 

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このブログ記事について

このページは、sscが2011年8月 9日 19:45に書いたブログ記事です。

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