悲嘆のプロセス

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悲嘆のプロセス

心のエステ5 「悲嘆のプロセス」 *グリーフ(悲嘆)のプロセス☆

 

◇災害時 「心のエステ」 にお役立て下さい。

 


【究極の喪失】

これは大切な人の死であり、慣れ親しんだ環境との別れでもある。
別れが突然であったり、意に沿わなかったりする場合ほど、
悲嘆(グリーフ)、喪失の痛みは大きなものとなり、
時には自分ひとりでは扱えない状態を招くこともある。

悲嘆(グリーフ)ワークは、喪失の悲嘆を癒すためのワークである。

 

 


【対象喪失】:悲嘆(グリーフ)の原因

1、親しい者との死別
2、親しい者との生別(離婚、別居、失恋など)
3、慣れ親しんだ場所や仕事などとの別れ
(転居、海外移住、進学、就職、退職、転校など)

 

 

 

●ドイツの哲学者「アルフォンス・デーケン」(Alfons Deeken)1932~ は、
悲嘆からの立ち直りを、12のプロセスに分けている。

 


「悲嘆12のプロセス」

 1.精神的打撃と麻痺状態
 2.否認(別れ、喪失を受け入れられない)
 3.パニック
 4.怒りと不当感(なぜ私が?)
 5.敵意とうらみ
 6.罪責感(後悔)
 7.空想形成ないし幻想
 8.孤独感と抑うつ
 9.精神的混乱と無関心
10.あきらめ→受容
11.新しい希望(ユーモアと笑いの再発見)
12.立ち直りの段階(新しいアイデンティティの誕生)

 

 


●悲嘆を体験する人がすべてこれらの12段階を通るわけではない。
また、必ずしもこの順序通りに進行するとは限らない。

時に、複数の段階が重なって現れることもあり、
体験の程度にもよるが、立ち直るまで数年かかる場合も少なくない。

 

 

 

 

【批判からは何も生まれない】 *正論のようだが・・・

④「怒り」を表す手段として、対象物がある時、
批判、攻撃などで表現されることもある。
そういう心理状態(防衛反応)もあることを理解しておきたい。

それと同時に⑥「何もできなかった」と自分を責める罪責感もある。

 

もちろん、現実に直接何か出来ることはなく、
いくつかの段階を行きつ戻りつつしながら徐々に回復へ向かって行く。

 

これらの事を自身の中で理解しておくと、現在の状態、
また、今後の自分が、「過去の自分」を振り返った時、
穏やかに、究極の喪失を受容できることが少なくない。

 

 


以上、ご参考にしていただければ幸いです☆

●「グリーフ・ワーク」の具体的方法については、
次回「心のエステ6」以降、ご案内☆

 

 

 


【デーケン氏の言葉】

立ち直る段階での「心の癒し」で、特に重要なことは、
同じ体験がある人との分かち合いだと思っています。
経験していない人にはなかなか理解できないのです。

 

 


参考文献 『 "突然の死" と グリーフケア 』2005
アルフォンス・デーケン/著 (春秋社)

 

 

 

 

 

 

 

 

●心のエステ1 「サバイバーズ・ギルト」
●心のエステ2 「気遣いの言葉」
●心のエステ3 「寄り添うために」3つの約束☆
●心のエステ4 「聴くことで癒される」
●心のエステ5 「悲嘆のプロセス」
●心のエステ6 「グリーフ・ワーク」

 

 

●心のケア1 「トラウマティックストレス」
●心のケア2 「ストレス反応と心の病気」
●心のケア3 トラウマティックストレスに起因した「心身の反応」
●心のケア4 「回復のための心構え」(被災された方々へ)
●心のケア5 「こんな場合は専門家に相談しましょう」(被災された方々へ)
●心のケア6 「子どもの場合の注意点」(被災された方々へ)
●心のケア7 「被災した人をケアするために」 (周囲の皆様へ)
●心のケア8 「喪失を受容するために」
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このブログ記事について

このページは、sscが2011年8月13日 07:07に書いたブログ記事です。

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