モラトリアム|精神分析学

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モラトリアム(精神分析学) moratorium

 

 

モラトリアム(精神分析学) moratorium

 

E.H.エリクソンの提案した精神分析学の用語。

青年期にはそれまで親の保護の下の一定のルールの中から抜け出し、

未来の可能性の中から自分の進路を選択していかなければならない。

 

職業や結婚など人生のかなり永続的な選択をすることを猶予され、

自分の生き方を模索試行し、大人への準備をする期間を、モラトリアムという。

 

本来は戦争や災害などの緊急時に、

銀行などの金融機関が預金の支払いを猶予することをさすが、

エリクソンが、

青年は社会への参加を一時的に免除または猶予されていることを表す用語として使った。

 

青年は、職業や結婚などの社会人としての義務や社会的責任を猶予され、

その間に様々な役割を担うことを通じて、自らの可能性を試し、

社会の特定の分野に自分に適した生き方を探し出す。

 

このような青年の自己探求のための期間を、

エリクソンは心理・社会的モラトリアムと呼んだ。

 

これに対して精神分析学者の小此木啓吾は、

人生の選択をさけて、

いつまでも猶予状態にひたりつづける青年を、

モラトリアム人間(moratorium personality)と呼び、

自己選択ができない現代青年の未熟さを分析した。

その背景には,社会の変化が加速度的であり、

アイデンティティを見つけきれないという現実があるといわれる。

 

 

 

 

 

【参考文献】

「モラトリアム人間の時代」 小此木啓吾/著  中公文庫

 

 

 


 

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このページは、sscが2018年2月 2日 19:49に書いたブログ記事です。

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