心理学: 2009年11月アーカイブ

自閉症

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【自閉症】 (じへいしょう)


・自閉症は、広汎性発達障害の一つで、

広汎な心理的な発達の遅れが見られるが精神遅滞とは異なる状態の障害。

自閉症児の多くは、その症状の特徴が出生時からあるいは遅くとも3歳までに現れる。 

・脳機能のなんらかの異常により、コミュニケーション能力や認知に偏りをもつ発達障害。

診断名は知的能力(IQ)によって、高機能、中機能、低機能の3つのカテゴリーに分けられている。

 

 

 

【主な症状】は、次の3つです。

1.対人関係の障害

乳児期から母親と視線を合わせない、抱きついたりしない、抱っこされてあやされても喜ばない、

後追いをしないなど、母親に対する愛着が希薄。


2.言葉によるコミュニケーションの障害

幼児期に発達の遅れが見られるようになります。相手に問われた言葉を

オウム返しに繰り返して言ったり、状況とは無関係の意味不明の言葉を発したりする。

相互のやり取りによる会話が最も苦手。


3.執着行動

物の置き方や外出したときの道順など、環境や手順に対して頑固に執着。

変化に対しては、過剰に反応し、パニックを起こすこともある。

遊びも興味や関心の対象が限定されており、同じことを繰り返し行う傾向がある。

熱中しているときは、他のことに対して全く興味を示しません。

 

 

思春期以降は、知的発達の度合いにより、ほとんど会話が成り立たない人から、

特定の分野で優れた能力を発揮する人まで様々な人がいます。

また、てんかんやけいれん、チックなどが見られることも多くあります。

 

以前は、幼児期の養育に原因があるとされていたこともありますが、

現在は、脳の広汎的な機能障害が原因であると考えられ、

いくつかの要因が絡み合って起こるとの見方が有力です。

 

自閉症そのものを薬で治すことはできません。

発達状況に応じて、その後の社会生活のために必要な生活習慣や

人との関わり方を学ぶことが大変重要となってきます。

 

 

 

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【チック】


・チックとは、不随意的、反復的な運動または発声のことをいい、、

瞬き、肩すくめ、首ふり、鼻鳴らし、ほえ声、舌打ちなど様々な症状があります。

これは、1日に何回も起こり、長期間続きます。

心理的なストレスが強くなると頻繁に症状が出てくることが多く、睡眠中は出ません。

6~8歳の小児期に発症することが多く、思春期には悪化することもありますが、

その後は徐々に軽くなります。

 


原因は、脳の機能異常と考えられています。

薬物による療法が効果を表すこともありますが、子どものストレスを取り除くことや、

症状を個性の一つとして受け止め、長所をほめることが大切です。

症状を抑えるため、注意したり叱ったりするのは、逆効果になる可能性が大きい。

 

 


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【広汎性発達障害】 (こうはんせいはったつしょうがい)


・広い範囲に発達の遅れがあること。

特に、社会性やコミュニケーション能力、行動の偏りに問題がみられる場合をさす。


・学習障害によるものより、もっと広汎な心理的発達の遅れが見られ、

しかも精神遅滞とも異なる状態の遅れが現れている障害です。

この障害の中心となっているのが小児自閉症です。

この他、アスペルガー症候群、トゥレット障害、小児期崩壊性障害、

ヘラー症候群など自閉症以外の障害も含まれています。

 

 

 

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※【参考文献】:「アスペルガー症候群のすべてがわかる本」2007 佐々木正美/著 講談社
※【参考文献】:「AD/HD、LDがある子どもを育てる本」2008 月森久江/著 講談社 
※【参考文献】:「自閉症のすべてがわかる本」 佐々木正美/著 講談社

 

 

 

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【AD/HD】 (注意欠陥 多動性障害) とは?
AD/HD = Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder

・ADHDは、発達障害のひとつ(落ち着きのなさを主な問題とする発達障害)
脳の一部の機能不全が原因で、年齢相応の行動が身につきにくいため、
不適応行動が目立つ状態です。「問題児」とみられてしまうこともあります。

・外の風景、廊下の音、すべてに気が散る。
・自閉症と併存することが多く、また幼児期には、
どちらの特徴も出て、鑑別診断できない場合がある。

 

 

■□■ 【ADHD】 (注意欠陥 多動性障害) に関する Q&A ■□■ 

 

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Q1 【 ADHDは、精神病ですか? 】


・ADHDは、精神病というよりは、発達のアンバランスです。

治療は精神科や小児科などで行われます。

身長に生まれつきの個人差があるように、自己コントロールや注意力などの分野での

力の弱さのために日常の様々な活動を遂行することに影響がでるのです。


・身長の差による生活のしにくさにくらべると、ADHDのあるなしによっての

生活のしにくさは子どもの毎日に大きな影響をもたらします。

また、確立した治療法があるという点で、医療の対象になる場合もあります。

 

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Q2 【 ADHDが疑われたらどこで治療をうければいいですか? 】


・児童を専門にしている精神科や発達外来のある病院、療育センター、

発達障害に詳しい小児科などで、診察がうけられます。

どこへ受診すればいいのかわからないときには、地元の教育相談所などに相談すると、

その地域の人がよく利用している医療機関がわかるでしょう。

 

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Q3 【 親の育て方で子どもがADHDになることがありますか? 】


・育て方だけでADHDが引き起こされることはありません。

けれども、環境がよくないとADHDに類似した症状が起きることもあります。

虐待を受ける子どもの中にもADHDをもっている子どもはいますが、

ADHDをもっていないのに、落ち着きがなく、不注意で衝動的な子どもたちがいます。


・そのような子どもは親の育て方(対応の仕方)でADHDに似た症状を起こしているといえるでしょう。

もともとの素因だけでなく、育て方が子どもの発達に影響を及ぼすのです。

しかい、育て方によって、もともと持っているADHDの症状が強く出ることはあります。

育て方がADHDの重症度に影響を与えます。

 

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Q4 【 家庭環境とADHDには何らかの関係がありますか? 】


・家庭環境が整っていないと子育ては困難になりがちです。

経済的に不安定である、親が放任し無関心である、両親が不和である、

などの場合には家庭環境が悪くなります。

これらのことが起こるのに、親自身のADHDが関連している場合もあります。


・これまでADHDは思春期から大人になるころには、だんだん治っていくと考えられていましたが、

大人になってもADHDの症状を持ち続ける人がいることが知られてきています。

ADHDは、これまで考えられてきたよりも大きな影響をそれぞれの人の人生に与えているようです。

世代から世代へ受け継がれていく場合もあるのです。


・親自身のADHDや病気、精神疾患などのために子育てがうまくできない場合もあります。

特に子どもにADHDの症状があり手がかかる乳幼児の子育ては非常に難しくなるものです。


・その場合には、家庭環境のためにADHDがおこっているように見えやすいのです。

また、小学校に入って、子どもが学校などで起こすいろいろなトラブルから、

家庭環境が悪くなる場合もあります。

 


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※【参考文献】:「ADHD これで子どもが変わる」2009 司馬理英子/著 主婦の友社 
※【参考文献】:「AD/HD、LDがある子どもを育てる本」2008 月森久江/著 講談社

 


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【AD/HD】 (注意欠陥 多動性障害)

AD/HD = Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder

 


・発達障害のひとつ(落ち着きのなさを主な問題とする発達障害)

脳の一部の機能不全が原因で、年齢相応の行動が身につきにくいため、

不適応行動が目立つ状態です。「問題児」とみられてしまうこともあります。

 

・外の風景、廊下の音、すべてに気が散る。

・自閉症と併存することが多く、また幼児期には、

どちらの特徴も出て、鑑別診断できない場合がある。

 


●授業中に席を立つ
●不注意で物忘れが多い
●授業中、手もあげず、さされる前に答えを言ってしまう

 


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【3つの主な特徴】
 

・AD/HDには3つの特徴的な症状があり、それらが絡み合い、問題行動として表れます。

どの面が強く現れるかは、人によって、あるいは年齢によって違います。

 

1:不注意

・集中力が持続せず、すぐに気が散ってしまうために、人の話を聞いていられない。

 

2:多動性

・目に映ったもの、耳に聞こえた物音など周囲の刺激に反応しやすい。

静かにじっとしていなければならない状況でも、つい体が動いてしまったり、

ひとりでしゃべって、落ち着きがない。

 

3:衝動性

・結果を考えないまま、行動にでてしまう。

順番を守らず割り込む、人の話をさえぎってしゃべりだす。

思い通りにいかないとすぐ怒るなど、周りが困惑するような行動をとる。

 

 

 

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【衝動をコントロールしたり注意力を持続させるのが苦手です】


●自分の行動をうまくコントロールできない

・やらなければならないことがあっても、それに集中できない。

別のことに気をとられて反応してしまい、自分で自分の行動が制御できない。


●その場にふさわしくない行動をとる

・集団のなkで期待される行動がとれない。

落ち着きなく動き回ったり、何かしたいと思いたつと、周りの状況を省みずに行動してしまう。


●仲間づくりがうまくできない

・周囲の非難をあびたり、叱責をうけたりすることが多くなる。

周囲に溶け込めず、孤立しがち。

 

 

 

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 【子どもも困っていることを理解する】


・AD/HDがある子どもたちの行動や状態は、脳の情報処理システムに、

つまづきがあるために起こるものです。

子ども自身もこまっていることを周囲のひとはしっかり認識しましょう。

原因を知るだけでは本当に役立つ支援に結びつきません。

子どもの得意なことをのばしながら、一人ひとりに合った支援方法をみつけることが大切です。

 

 


【集中しようと思っても、どうしてもできない】


・AD/HDがある子どもたちは、「授業中席につく」「忘れ物をしない」といった、

決まりごとを、理解していないわけではありません。

けれど、気になることがあると体や口が動いてしまったり、

ぼんやりしてしまったりするのです。

自分では集中して課題に取り組もうと一生懸命ですが、どうしてもうまくいきません。

周囲の適切な支援を必要としています。

 

 


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※【参考文献】:「アスペルガー症候群のすべてがわかる本」2007 佐々木正美/著 講談社
※【参考文献】:「AD/HD、LDがある子どもを育てる本」2008 月森久江/著 講談社 
※【参考文献】:「自閉症のすべてがわかる本」 佐々木正美/著 講談社

 


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アスペルガー症候群

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【アスペルガー症候群・高機能自閉症】 (あすぺるがー しょうこうぐん)

 


・広汎性発達障害の一つです。

言葉の遅れや知的発達の遅れはほとんど見られません。

・自閉症と同じ特性を持ちながら、言語能力に関する遅れが見られない場合の診断名。

言葉を使えて、知的能力(IQ)が高いので、高機能自閉症の一群である。

コミュニケーションによって対人関係を築くことが難しく、環境の変化に対しては大変過敏です。

物の置き方や行動には執着があり、集団での一斉行動やルールのある遊びが苦手です。

知的発達の遅れがないため、思春期になって初めて、この障害であることに気付くこともあります。

 

 


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【 アスペルガー症候群は、薬によって「治す」ものではなく「対応」していく 】

 
・他人と関わる機会を多くとり、対人関係の持ち方を学ぶことが大切です。

知的発達の遅れが見られないため、幼稚園や学校、職場では障害と認められず、

誤解されてしまうこともありますので、周囲の人に十分理解してもらうことが必要です。

アスペルガーの子は、誰もが優れた能力をもっています。

その能力を見出し、本来の才能を発揮できるよう環境を整えましょう。

 


・障害の弱点に目をむけ、治療的修正をするのは悲劇的なことです。

必要なのは、治療ではなく、障害と向き合い、長所をのばすように生活を送ることです。

子どもを「アスペルガー」という枠にあてはめず、子どものありのままの姿を受け入れ、

寄り添うように、大人が歩み寄って対応していきます。

 


・支援の仕方は創意工夫が必要です。まず、家族や周囲の人が特性に気づき、

理解しなくてはなりません。

専門家の協力を得て、本人に特性をわかりやすく説明することが大切です。

本人が、自分の特性や障害に気づけず、周囲も理解しないでいると、

子どもは周囲との不調和に苦しみます。

劣等感を抱いたり、不登校になったり、ときには攻撃的な感情を大きくして、

二次的な情緒障害におちいることもあります。

 

 


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【行動に3つの特徴が表れる】 

・アスペルガー症候群は、言葉を使える自閉症です。

自閉症特有のこだわりや、認知の障害がことばのはしばしに表れ、

ときにそれがトラブルに結びつきます。

 

 

1:想像力が育ちにくい

・想像力や応用力を働かせた、柔軟な対応ができない。

・予定外のことがおきると混乱する。

●ふだんと違う道を通ると怖がる
●物事が予定通りに進まないと怒る

 

2:社会性が乏しい

・対人関係をつくれない。友達を避けたり、

初対面の人に親しく話しかけるなど、社会的な距離感をつかめない。

●集団行動をとる場面で混乱する
●悪意なく、面と向かって友達に悪口を言う

 

3:会話がすれ違う

・言葉は覚えるが、正しく使えない。

人の話を誤解したり、質問と違うこたえをすることが多い

●質問に答えず、好き勝手に話す
●場面に合わない丁寧な話し方をする


※人形をお母さん、お父さんにみたてて遊ぶ「おままごと」が理解できない。など・・・

 

 


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※【参考文献】:「アスペルガー症候群のすべてがわかる本」2007 佐々木正美/著 講談社
※【参考文献】:「AD/HD、LDがある子どもを育てる本」2008 月森久江/著 講談社 
※【参考文献】:「自閉症のすべてがわかる本」 佐々木正美/著 講談社

 


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広場恐怖の診断基準

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【広場恐怖】


●パニック障害では、公衆の面前でパニック発作が起きたらどうしよう、
恥ずかしい思いをするのではないか、などの予期不安から、広場恐怖を併発し、
一人でいることや、乗り物に乗ること、人ごみの中に行くことなどを回避しがちです。

 


【広場恐怖と診断される条件】


・逃げるのが困難な場所や助けを得られない場所にいることへの強い不安がある。

・回避の対象が広がっている。

・恐怖の対象を避けているか強い苦痛や不安を感じながら耐えている。

・他の精神障害にはあてはまらない。


などがあります。

 


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【広場恐怖の診断基準】


A:逃げるに逃げられない(または逃げたら恥をかく)ような場所や状況、
またはパニック発作やパニック様症状が予期しないで、または状況に誘発されて起きた時に、
助けが得られない場所や状況にいることについての不安。

・広場恐怖が生じやすい典型的な状況には、家の外に一人でいること、混雑の中にいること、
または列に並んでいること、橋の上にいること、バス、電車、
または自動車で移動していることなどがある。


注:1つまたは2~3つの状況だけを回避している場合には、特定の恐怖症の診断を
または、社会的状況だけを回避している場合には社会恐怖を考えること。
  


B:その状況が回避されている(例:旅行が制限されている)か、
またはそうしなくても、パニック発作またはパニック様症状が起こることに
非常に強い苦痛または不安を伴いながら耐え忍んでいるか、
または同伴者を伴う必要がsる。

 

C:その不安または恐怖症性の回避は、以下のような精神疾患ではうまく説明されない。
たとえば・・・


・社会恐怖・・・例:恥ずかしいおもいをすることに対する恐怖のために社会的状況のみを避ける。

・特定の恐怖症・・・例:エレベーターのような単一の状況だけを避ける。

・強迫性障害・・・例:汚染に対する強迫観念のある人がごみや汚物を避ける。

・外傷性ストレス障害・・・例:強いストレス因子と関連した刺激を避ける。

・分離不安障害・・・例:家を離れたり、または身近な家族から離れることを避ける。


などである。

 


※精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)より

※DSMとは?
・アメリカ精神医学会が発行している診断マニュアルで1994年に第4版が発行されました。
・アメリカだけではなく、世界の精神医学会で広く用いられています。

 


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※【参考文献】:「パニック障害の治し方がわかる本」2003 山田和男/著 主婦と生活社
※【参考文献】:「パニック障害」2003 渡辺登/著 (健康ライブラリー)講談社
※【参考文献】:「DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル」 高橋三郎/翻訳 医学書院

 

 

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【パニック障害の診断基準】

 


●パニック障害であるという診断基準

・あなたの症状がパニック発作であると確認したら、
次にパニック障害かどうかを調べてみましょう。
パニック発作イコールパニック障害ではありません。
パニック発作が起きた原因や状況によって、他の病気と診断される場合もあります。

 


◆パニック発作と診断される条件としては・・・

・予期しないパニック発作が繰り返し起こる
・最初の発作後、1ヶ月以上にわたって予期不安が続くか行動に大きな変化がみられる
・パニック発作がからだの病気や薬物(覚せい剤等)などによって引き起こされたものではない。
・他の精神障害にあてはまらない

などがあります。
また、パニック障害は「広場恐怖」を伴うものと、伴わないものがあります。

 


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【パニック障害の診断基準】


A:下記(1)と(2)の両方を満たす

(1) 予期しないパニック発作が繰り返し起こる

(2) 少なくとも、1回の発作の後、1ヶ月間(またはそれ以上)
    以下のうち1つ(またはそれ以上)が続いていること。

*(a) もっと発作がおこるのではないかという心配の継続

*(b) 発作またはその結果がもつ意味についての心配
    (例:コントロールを失う、心臓発作を起こす、気が狂う)

*(c) 発作と関連した行動の大きな変化

 

B:広場恐怖が存在しない(広場恐怖を伴わないパニック発作)

 

B":広場恐怖が存在している(広場恐怖を伴うパニック発作)

 

C:パニック発作は物質(例:薬物乱用、投薬)または、
  一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症)の直接的な生理学的作用によるものではない。

 

D:パニック発作は、以下のような他の精神疾患ではうまく説明されない。たとえば・・・


・社会恐怖・・・例:恐れている社会的状況に暴露されて生じる。

・特定の恐怖症・・・例:特定の恐怖状況に暴露されて生じる。

・強迫性障害・・・例:汚染に対する強迫観念のある人がごみや汚物に暴露されて。

・外傷性ストレス障害・・・例:強いストレス因子と関連した刺激に反応して。

・分離不安障害・・・例:家を離れたり、または身近な家族から離れたりしたとき。


などである。

 


※精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)より

※DSMとは?
・アメリカ精神医学会が発行している診断マニュアルで1994年に第4版が発行されました。
・アメリカだけではなく、世界の精神医学会で広く用いられています。

 


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【パニック発作の自己診断基準】

・強い恐怖または不快を感じる、はっきりと他と区別できる期間で、
そのとき、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、
10分以内にその頂点に達する。

1、動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
2、発汗
3、身震い、または震え
4、息切れ感、または息苦しさ
5、窒息感
6、胸痛または胸部の不快感
7、吐き気、または腹部の不快感
8、めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
9、現実感消失(現実でない感じ)、または離人症(自分の存在感が希薄になる感じ)
10、コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖
11、死ぬことに対する恐怖
12、異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
13、冷感または熱感

 


※精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)より

 


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※【参考文献】:「パニック障害の治し方がわかる本」2003 山田和男/著 主婦と生活社
※【参考文献】:「パニック障害」2003 渡辺登/著 (健康ライブラリー)講談社
※【参考文献】:「DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル」 高橋三郎/翻訳 医学書院

 

 

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不安の尺度

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【不安の程度を調べる方法について】

 


・パニック発作は、パニック障害の専売特許ではありませんから、
他の不安障害でもおきることがあります。

特に、社会恐怖や特定の恐怖症では、恐怖を感じる場面にさらされたときに
パニック発作をおこしやすいようです。

DSMの診断基準でも、「パニック発作をおこすこともある」と記されています。


パニック発作を起こした時には、これらの恐怖症との識別をする必要がありますが、
恐怖の対象がなんであれ、あなたが心の底に抱えている不安の程度がどのくらいか
調べてみるのも、パニック発作やパニック障害の確認に役立ちます。

 

 

◆さまざまな標準化された「心理テスト」がありますので、参考にしてみるのもよいでしょう。

 

●仙台カウンセリング 仙台心理カウンセリングでは、
ご希望があれば、カウンセリングご予約時に「エゴグラム」の体験が可能です。
(所要時間:40分前後)

●「エゴグラム」を詳しく学びたい方のために、仙台心理の心理学講座「交流分析」があります。

 


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【主な心理テスト】

・うつ状態かどうかを調べる「SDS」
・神経症を判別する「CMI」
・気分や感情の状態を調べる「POMS」
・性格を調べる「エゴグラム」

 


◆HADS(HAD尺・Hospital Anxiety and Depression Scale)

・抑うつや不安などの症状を評価する調査票
・抑うつに関する質問が7項目、不安に関する質問が7項目の計14項目から診断する。


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◆CMI(CMI健康調査票・Cornell Medical Index)

・男女別に、身体的自覚症状と精神的自覚症状についての195項目の質問があり、
神経症を4領域に判別できる。


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◆SDS(SDS自己評価式抑うつ性尺度・Self-rating Depression Scale)

・20項目の質問により「抑うつ性」を評価する。
・うつ病の自己診断に使われる。


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◆POMS(ポムス・Profile of Mood States)

・65項目の質問によって、被験者の気分や感情の状態を評価するもので、
「緊張―不安」「抑うつ―落ち込み」「怒り―敵意」
「活気」「疲労」「混乱」の6つの尺度に測定し、
うつ病や不安障害の程度を明らかにする。


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◆エゴグラム

・50の質問から、人のこころを5つの領域に分類してグラフにしたもの。
・これによってある種の共通した性格や生き方が判断できる性格分析法。

 


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※【参考文献】:「パニック障害の治し方がわかる本」2003 山田和男/著 主婦と生活社
※【参考文献】:「パニック障害」2003 渡辺登/著 (健康ライブラリー)講談社

 

 

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予期不安

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【予期不安】・・・また、発作がおこるのではないかという不安。

~予期不安が次のパニック発作を引き起こす~

 

 

・パニック発作を何回か繰り返すと、発作の恐怖が頭から離れられなくなり、
また起きるのではないかと不安にさらされます。

これが予期不安で、まだ起きていない発作を予測して思い悩むものです。

 

発作がおさまっても予期不安に悩まされ、こころ休まる暇がありません。
そこからまた次のパニック発作が起こり、さらに予期不安が増すという悪循環に陥りがちです。


また、発作によって病気になってしまうのではないかと心配する人もいます。
今は、からだに異常がなくても、激しい発作を繰り返している間に、
すっかり調子がおかしくなってしまうのではないか、と考え込んでしまいます。

 

さらに、死んでしまうのではないか、とエスカレートすることもあります。
異常な動悸や窒息感、わきあがる恐怖などは、
死を予感させるだけの、じゅうぶんな迫力があります。

 


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【予期不安の具体的な内容】

・発作がまた起きるのではないかと不安になり、発作によって・・・

 

1、病気になるのではないか

2、死んでしまうのではないか

3、気を失ってしまうのではないか

4、事故をおこすのではないか

5、人前で自分が取り乱してしまうのではないか

6、人前で倒れたり、吐いたり、失禁したりするのではないか

7、発作をおこしても、だれも助けてくれないのではないか

8、発作を起こした場所から、すぐに逃げ出せないのではないか

9、発作をおこして、他人に迷惑をかけるのではないか


という、新たな不安が次々とおとずれる。

 


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※【参考文献】:「パニック障害の治し方がわかる本」2003 山田和男/著 主婦と生活社
※【参考文献】:「パニック障害」2003 渡辺登/著 (健康ライブラリー)講談社

 

 

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パニック障害

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【パニック障害】・・・「パニック障害はこんな病気」


●認知されたのは最近

・パニック障害は、以前、心臓神経症や不安神経症とよばれていました。
昔からある病気ですが、パニック障害という病名で認知されるようになったのは、
つい、最近のことです。

1980年に、米国精神医学会が出した
「精神疾患の診断・統計マニュアル第三版(DSM-III)」で、はじめて登場。

さらに1992年にWHO(世界保健機関)の国際疾病分類に
パニック障害として登録されたことから、この病名に統一されました。

 


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【不安障害】・・・DSMの分類


不安障害は下記の5項目に分けられています。

1、恐怖症・・・・・「広場恐怖」「社会恐怖」「特定の恐怖症」があります。

2、強迫性障害

3、全般性不安障害

4、ストレス障害・・・・・「急性ストレス障害」「PTSD」があります。

5、パニック障害


※精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)より

※DSMとは?
・アメリカ精神医学会が発行している診断マニュアルで1994年に第4版が発行されました。
・アメリカだけではなく、世界の精神医学会で広く用いられています。

 


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【自己診断基準】・・・パニック発作かどうかチェックしてみましょう。


・パニック発作では、突然に激しい不安や動悸、呼吸困難、めまいなどに襲われますが、
パニック発作と診断されるためには、
そのような症状に対するからだの病気がないことが前提になります。
ですから、まず、内科的に異常がないかどうか調べるのが先決です。
内科的に異常がないことが確認されたら、発作時にどんな症状がでているかチェックしてみましょう。


「精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)」では、
下記の症状のうち、4つ以上が突然起こり、10分以内にピークに達したものを、
パニック発作としています。

3つ以下の場合は"症状限定発作"と呼ばれ、パニック発作と区別されます。

 


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【パニック発作の自己診断基準】

・強い恐怖または不快を感じる、はっきりと他と区別できる期間で、
そのとき、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、
10分以内にその頂点に達する。

1、動悸、心悸亢進、または心拍数の増加

2、発汗

3、身震い、または震え

4、息切れ感、または息苦しさ

5、窒息感

6、胸痛または胸部の不快感

7、吐き気、または腹部の不快感

8、めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ

9、現実感消失(現実でない感じ)、または離人症(自分の存在感が希薄になる感じ)

10、コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖

11、死ぬことに対する恐怖

12、異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)

13、冷感または熱感

 


※精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)より

 


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※【参考文献】:「パニック障害の治し方がわかる本」2003 山田和男/著 主婦と生活社
※【参考文献】:「パニック障害」2003 渡辺登/著 (健康ライブラリー)講談社
※【参考文献】:「DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル」 高橋三郎/翻訳 医学書院

 

 

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仙台 カウンセリング|家族の要因

 

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◆家族の要因がこどもの人格形成に及ぼす影響について、焦点を絞ってまとめる。


●人間が成長していく上で、遺伝と環境が及ぼす影響について、一般に発達は、

そのいずれかのみに依存するものではなく、両者が相互的に影響する。



影響を与えるもののひとつに「家系」がある。

家系研究法の代表的なものにゴールトン(1912年)による、カリカック一家の研究がある。

この研究は、カリカック一家の両系統の5世代にわたる検討を行った。

また、優秀家系の例では、ウエジウッド家、ダーウィン家、ゴールトン家の研究結果がある。

 

研究結果によれば、カリカック一家の場合、遺伝的要因が悪かったからでなく、その社会経済的、

あるいは文化的環境が劣悪であったため、十分な家庭教育、学校教育が受けられなくて、

その結果として子どもたちが社会的に不適応となってしまった可能性がある。

 

逆にゴールトン一家の優秀一族の場合には、豊富な教育と訓練を施すことが可能であったので、

優秀な学者などが輩出したとも考えられる。

 

 

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子どもの人格形成に影響を与えるものとして「初期経験」がある。

初期経験とは、発達の初期の段階に、ある特定の経験をはく奪されたために発達が遅滞したり、

ある能力が獲得できなかったりすると、それを歴年齢が進んだ後に追経験しても、

もはや回復は不可能であるとされている。



初期経験は特定の時期(臨界期)以外には、獲得するのが困難であるということを、

具体的に証明している例として、米国カリフォルニア州で生まれたジーニーという女の子の例や、

ハーロウによるサルの遠隔飼育実験、ローレンツの刻印づけなどがある。



初期経験がうまくいかなかった場合、知能の発達にも強い影響が及び、

「同化と調整」スイスの心理学者ピアジェ(1896-1980)の理論が、維持できなくなり、

社会に適応できない状態に陥る。


 

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以上の研究結果をまとめながら、ひとつの印象深い映画が思い出された。



1988年に発生した「巣鴨(すがも)子供置き去り事件」を題材として、2004年上映された、

「誰も知らない」(是枝裕和監督作品)は、マスコミでも大きく取り上げられ、

記憶に新しい映画である。


映画の中で、残酷シーンはほとんどないものの、実際は非常に凄惨さを感じざるを得ない事件

であった。

その後の報道によれば、一度も学校に行く機会を与えられなかった長男は、事件発覚当時、

中学生であったが、自分の氏名を漢字で書くことができなかったとされている。

 

漢字を覚えるということについては、今後、獲得可能であるものの、「初期経験」については、

ほとんど不可能である。

 

 

幼稚園や保育園に通い、友だちと遊ぶ、ケンカする。善悪を判断するちからをつける。

小学校での先生や同級生との関わり、春夏秋冬のイベントを体験する。

 

そして何よりも、子ども時代に子どもとしての経験を情緒的に楽しむこと、親(養育者)に甘えること。

思春期までに必要だった経験を取り戻すことは「臨界期」を過ぎてしまった中学生にとって、

非常に苛酷のように思えた。

 



今、社会のなかで私たちにできることは一体何だろう。

この事件発覚により、児童相談所やその他の行政、公的機関への要求が大きく変化したが、

私たちも、社会の中で生きるひとりの人間として、些細な援助や、「自分にできること」を、

それぞれが実践できるよう、心がけていきたいものだ。



 

 

 

 

 


【参考文献】
1)「図説 現代心理学入門」 (三訂版) 金城辰夫監修
2)「社会心理学」 (井上隆二/著) ナツメ社
3)「性格心理学」 (清水弘司/監修) 2004年ナツメ社

 

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仙台 カウンセリング|人間の知覚

 

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◆知覚とは、刺激を受動的に感受することではなくて、

人が情報を能動的に「つかみとる」働きであることをわかりやすく説明する。



 

■私たちの心が外界の物事を感じたり知ったりするはたらきは感覚あるいは知覚と呼ばれる。

この感覚、知覚の働きこそが私たちの心が外の世界から情報を得る唯一の手段である。

私たちの生体は何かを知覚するとき、感覚受容器によって情報を取り入れ、脳においてさまざまな、

情報処理をおこなっている。さらに、それを基に外界に対して適切な行動のための指令をつくり、

実際に行動をとっている。

情報処理が行われる際は、それまでの記憶や認知されていたものが大きく影響してくる。

つまり、私たちが知覚しているものは、刺激を単純にそのまま受け入れた結果ではないということが

わかっている。

 



★ 「図と地の知覚」 について考えてみよう。

誰もが一度は見たことのある図(2人の黒い横顔と白いカップ)

*この図はルビンの壺(又は盃)と呼ばれている。

 

「ルビンの壺」を見たとき、黒い横顔を発見する人、または白い壺を発見する人の2通りに

分けられるが、この時、受動的に感受していれば、まとまりとしての形は見ることができない



何らかの解釈が行われたとき、ひとつのまとまりとして認識され、白い壺や、黒い横顔をみることが

できる。さらには、健全な人間であれば、自由に壺から横顔に反転(切り替え)させて、

知覚することができる。


しかし、何らかの強い思い込みや、周囲の環境によっては、壺も横顔も見ることができなくなり、

壺はみえても横顔をみることができない、つまり図と地の反転がうまくいかなくなる場合がある。


このことは「錯視」により、わたしたちは周囲の環境や、認知のゆがみ、あるいは思いこみなどに

より、「事実を歪んだ状態でみてしまう」ということが、おこるためである。

 

 

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私たちは、ものを見るとき、これまでの経験的知識から抽象化されて形成されている何らかの

枠組み(枠型:スキーマ)が選び出され、それを適応することで、再生想起時には、

その枠を土台として、大筋を理解する。


つまり「知覚は刺激に対して忠実ではなく、その現実的意味に忠実である」

現実的意味とは、個人の経験的知識によって異なるものと考えられる。



ジェローム・ブルーナー(アメリカの心理学者)は、経済的に恵まれない子どもたちは、

経済的に恵まれた子どもたちに比べて、貨幣の大きさを単純な円よりも大きく知覚する傾向が顕著

であるという報告をおこなっている。(「知覚と錯覚」宮本敏夫/著 P242)



恵まれない子どもたちは、日々の経験から貨幣の価値を大きく認知したことがわかる。

なかなか手に入らないものは「価値が大きい」という枠組み(スキーマ)が形成された

わかりやすい例であると言えるよう。

 

 

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私たちは日常、様々な刺激を自分の経験とスキーマをもとに、好きなように解釈している。

例えば、雪の日にうっかり滑って転倒し整形外科に通院した経験があったとしよう。

すると、似たような状況で雪を見た時、「危険」だとか「注意」しようとか「外出は中止」しようなどと、

自分自身の安全を確保するために行動も制限してしまう可能性が大きい。

 


パニック障害の場合にも、たまたま「電車の中で苦しくなった」という状況を、「電車=発作」と

関連づけてしまい、その意味から離れられない状態に陥る。

 

 


また、幼少時期に親(又は養育者)からの拒否を受け続けると「自分は人から愛されることはない」

といったスキーマが形成され、そのスキーマを背景とし「誰とも仲良くなれない」

「誰からも愛されない」といった否定的な歪みをもった自動思考を繰り返すことになりかねない。

 

これらの例では、過去の苦痛で不快な体験や精神的な破綻を繰り返さないように処理した結果、

ひきこもり、パニック、対人恐怖などに関連していくことがあると考える。

 

 

私たちがより良く生きるために形成されるはずだったスキーマも、過去の経験や体験の積み重ね

によって、記憶、認知、知覚、感覚は、不都合なスキーマとして形成されてしまうことが

少なくないのかもしれない。



 

自分自身を意識することで、「ものの見方の枠(スキーマ)」に気づき、自覚、認識することで、

自分の「スキーマ」は、いつ、どのようなことがきっかけで形成されたのかを、

探ってみるのもおもしろい。

心身ともに健康に、そしてよりよく生きるためには、自分自身の中で、日常生活に不具合を

起こしそうなスキーマを、ぜひ「認識」し、「改善」していきたいものだ。

 

 

 

 

 


【参考文献】
1)「図説 現代心理学入門」(三訂版)金城辰夫監修
2)「記憶力」(山本大輔/著)ナツメ社
3)「知覚と錯覚」(宮本敏夫/著)ナツメ社
4)「音のしくみ」(中村健太郎/著)ナツメ社

 

 

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カウンセリング 仙台|人間の心と動物の心

 

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【人間の心と動物の心の違いについて考えてみたい】


◆群れをつくり行動する動物がいる。人間も群れ(社会集団)をつくり日常を生きているが、

動物が群れをつくる目的と人間が社会集団の中で行動する目的は多少違っているように思う。

行動の裏には目的(原因)が存在する。

動物の行動と人間の行動で心に関係していると思われるものを取り上げ、考える。

 

 

●野生動物が群れをつくって行動する目的は生存、安全性の確保を合理的にすることが第一である。

対して人間が社会集団の中の一員として生きていく目的は動物のような生存、安全性の確保は

もちろんなのだが、それよりも

 

★ 「内定要因」(性格、動機、意図など)

★ 「外的要因」(社会的、物理的状況など)

★ 「内定要因と外的要因」両方とが、からみあった結果、行動が決定されるものとが混在する。

 

 

●人は人をどのように判断、理解するのか、ということについて1980年にH・H・ケリーらが明らかに

した。*(Kelley1921~)アメリカの社会心理学者。小集団研究他、帰属理論を体系化した。

ケリーらによれば、私たちは対象者の行動を無意識的に観察していると述べている。

 

【1】コンセンサス:他の人たちと同じように行動しているかどうか観察する。

 

【2】一貫性:対象者がほかの機会にも、この特定の刺激、出来事に対して同じように行動しているか

どうか。

 

【3】弁別性:対象者がほかの異なる刺激や出来事に対しても同じように行動しているかどうかを観察

する。

 

以上の3つの次元に関する情報を無意識的に観察している。と論じている。(引用:社会心理学より)

 

 

このことから、人は特定の刺激や出来事に対して高度な「思考」や「洞察力」を上手に使い行動を

決定していることが理解できる。このことは、大まかな部分で動物と同じように思えるが、実際、

人間には動物とかなり違う部分があり、それが「こころの違い」につながっている。

 

 

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人類史において、人間が生活を向上させるための工夫を次々(後期石器時代)に開発した。

これを実現する上で特に重要な役割を果たしたのが「言葉」である。

 

たとえば、動物の世界では「獲物」を目の前にすると力の強い「ボス」が何らかの実権を握っている。

力の弱い者は「生存」するために従わなければならず、我慢して待つ、又はあきらめるという結果に

なることも少なくない。


しかし、人間はどうだろう?必ずしもあきらめるということを全員が選択するだろうか?

人によっては工夫し試行錯誤を繰り返し、言葉をうまく使い分け、争わずに欲求のものを「獲得」する

ことも可能だ。言葉をうまく表現することが苦手な人間は、獲得できず「葛藤」に陥り、悩み、苦悶する

という状態になるかもしれない。


 
葛藤に陥ったり、悩み、苦悶するというのは動物にも起こることだが、人間とは質もレベルも比較する

ことはできないものである。なぜなら測定器がないからであり、人間のこころの研究や実験は数多く

実施されたのに対し、動物のこころについての実験はまだまだ未知の世界でもあると言えよう。


 

動物は「本能優位」で「思考」が弱いことが少なくない。

人間は「本能」を「理性」によって抑えることが可能であり、また「本能」を満たすための行動を

「思考錯誤」するという特徴があり、現代では「本能」より「思考優位」が強くみられる。

 

 

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動物には、もちろん、こころがある。しかしそれはあくまで「本能」に近いものであって、人間のように

恋愛をして「苦しむ」とか「葛藤」に陥るというレベルには程遠いということが言える。

人間は「言葉」を使うことにより「感情」を相手に冷静にそして、中立的な表現で伝えることが可能に

なった。動物は「鳴き声」などが言語とも言えるが、人間からみた動物の表現はあくまで、

スキンシップやしぐさ、動作などの「態度」「五感」で伝達しているという風に理解できる。

 

 

ひとつ残念なこととして、人間は「本音と建て前」を分けて表現する。

言葉を使うことで「進化」を遂げたゆえ、起こったものでもある。

「本音と建て前」の表現は、TA(交流分析)の理論にある「裏面的交流」になる。

「裏面的交流」は、長期化すると、私たち人間のこころに大きな影響を及ぼし、人間関係の破綻や

トラブルに発展する要素の強いものであることは確かだ。

人間は進化により、他の動物には類をみない「言葉」を使えるようになった。

 

良い意味で「言葉」を上手に使いこなし、調和、バランスのとれた人間関係を築くよう、

私たちも日々、心がけて行きたいものである。

 

 

 

 

 

 

 


【参考文献】
1)「図説 現代心理学入門」 (三訂版) 金城辰夫監修
2)「社会心理学」 (井上隆二/著) ナツメ社
3)「動物のこころを探る」 (ジャックヴォークレール/著) 新曜社
4)「動物おもしろ性態学」 (日本雑学研究会) 毎日新聞社
5)「あっ!」と驚く動物の子育て (長澤信城) 講談社
6)「良い父親、悪い父親」 (ジェフリー・M・マッソン/著) 河出書房新社
7)「吸血コウモリは恩を忘れない」 (リー・ドガトキン/著) 草思社

 

 

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仙台カウンセリング

 

【心の世界】

 心の世界は、意識される世界のほかに、意識されない世界を含むことを、

具体的にわかりやすく説明する。

 

◆ Aさんは大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなるという悩みを抱えるが、

その理由は意識できない。Aさんの心の世界はどのようになっているのだろう。

意識される世界と意識されない世界「無意識」について、フロイトやユングの理論がある。

主にフロイト(1856.5.6~1939.9.23)の理論を引用しながら説明しよう。

 

フロイトによれば、人間の心は「意識」「前意識」「無意識」の三層からなると考えていた。

 

●フロイトの局所論で、「意識」とは、いま気がついている心の部分で、眼で見たり、考えたり、

感じていることに気づいている。

自分が何をしているのか(行動)、何を考えているのか(思考)が自身でわかっていることを言う。

 

●「前意識」とは、いま気がついていないが努力によって意識化できる心の部分で、

意識の下にあるが、思いだそうとすれば意識の世界に呼び戻せる領域のことをいう。

昨日あった出来事や、過去に出会った人の名前を思い起こす際に、なかなか思い出せないが、

しばらく考えたり、注意を集中していると思い出すことができる。

このように、今は意識していないが、注意や意志によって思い出せる心の世界である。

 

●「無意識」とは、抑圧されていて、意識化できにくい心の部分と説明している。

意識の奥底にある深い層のことで、意識から最も遠い領域である。

これは、夢や催眠、精神分析によって意識されるようになり、人間行動の源泉や動機となっている。

 

「無意識」の領域には<本能的衝動(生得的な心的エネルギー)>や意識化されると都合の悪い

記憶、動機、観念などが抑圧されている。ということであり、この無意識的な心的エネルギーは、

たえず、意識領域へ侵入しそれらを充足しようとする。


このことから考えると「大勢の前に出ると言葉が出にくくなる」というAさんの状態は、無意識に閉じ

込められた本能や欲求や衝動がたえず「意識」に進入しようとする心的エネルギーの現れであり、

人間の意識や日常生活の行動に影響を及ぼすことがわかる。

 

 

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Aさんの例以外に、理由のない不快感、言い間違えや物忘れなど、無意識は心の奥深くからの

ささやきかけとして、日々の日常生活に大きな影響を及ぼす。人は、自分の行動や考え方、

感情の動きなどを自分で確かに感じている。しかし、常に理性的に見える人でも、何気なく起こす

行動もあれば、気持ちと裏腹な行動を起こす場合も少なくない。

これは意識的に自覚されていると考えた心の動きも、実はその下(無意識)にある様々な本能や

衝動や欲求に動かされているためだ。

無意識の領域に隠れている本能や欲求、衝動が私たちのこころ全体を動かしているのである。

 

 

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人間も動物である以上、生まれながらの本能や衝動や欲求は本来、生きるための

エネルギー(リビドー)になるはずだが、主に社会によって抑圧され、意識の世界から排除される。

しかし無意識の領域に閉じ込められても、それらは絶えず意識に進入しようとする強い力を持って

いるため、その人の意識や行動が操られるのである。


 
私たちは日常、喜怒哀楽を日々体験するが、人間の許容範囲を超えた怒りや悲しみは、防衛機制

という仕組みによって処理される。防衛機制は人間のこころを守るしくみとして機能するものである。

Aさんの「大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなる」という状況を、防衛機制に照らし合わせて

みると「抑圧」に関連していることがわかる。

 

 

 

【防衛機制の「抑圧」の定義】

強い不安、苦痛な観念や記憶、不快な感情を意識から締め出し、無意識にとどめておくこと。である。


◆後日、Aさんの無意識が意識化され、ある出来事がよみがえった。小学1年の学習発表会での

失敗である。その時のAさんの落胆、悲しみ、屈辱、怒り、などの感情は小学校低学年の子供に

とって、非常に苦痛で耐えがたい出来事として体験学習され、防衛機制の「抑圧」が作用し、

無意識に閉じ込められてしまったものと考えることができる。

 

 

私たちが安全に生きるために働く防衛機制も、時には生きるための邪魔になってしまうことも少なく

ない。しかし、そのようなありがたく、不思議ともいえる、人間の特徴を理解しながら、

バランスの良い日常生活を保ちつつ、どこかに幸福感も得られるような質の高い日々(QOL向上)を

送って行きたいものだ。

 

 

 

 


【参考文献】

1)「図説 現代心理学入門」(三訂版)金城辰夫監修
2)「フロイトの精神分析」鈴木晶/著 ナツメ社
3)「図説フロイト」鈴木晶/著
4)「臨床心理学」松原達哉/著
5)「フロイトからユングへ~無意識の世界~」(鈴木晶/著)日本放送出版協会
6)「フロイトとユング」小此木啓吾/著

 

 

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防衛機制

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防衛機制(適応機制)

 

私たち人間は危機にさらされた時、心の安定を図るため無意識的な働きをします。

これを「防衛機制」(適応機制)といいます。

防衛機制は、私たちが安全に生き抜くための「こころの安全装置」のようなものです。

あなたのこころの中ではどんなことが起こっているのか、

もしかしたら、それを知る手がかりになるかもしれません。

 

 

【防衛機制とは】

本能的欲求(イド)と、それを満たすことにできない現実(超自我)との間に

葛藤が起きた時、極端な自己喪失や不安などによる人格の崩壊を防ごうと

無意識的に行われる自我の働きを指す。

実際に問題は解決したいないが、現実上はうまく適応したように生活を続ける。

あまり防衛機制に偏ると問題解決能力に欠け、不適応に陥りやすくなる。

 

防衛機制には、抑圧、退行、反動形成、置き換え、合理化、昇華、投影、同一視などがある。

 

 

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【抑圧】:苦痛な感情や記憶などを意識から追い出し、無意識へと閉め出す事。

◎ 受け止めきれなくなり、その出来事自体を忘れ、何も感じなくなってしまう。
思い出したくない過去の経験、出来事等を、無理やり自分の意識に上らせないように押さえつける。
言い間違えなど。



【反動形成】
: 「抑圧」した考えや感情と正反対のことをする「防衛機制」です。

◎ 好きな異性に対して意地悪をするなど。

【置き換え】:自分の感情が本来のものに対して持っているものとは逆のものに置き換えてストレスを解消する
◎ 全く無関係な人やモノに攻撃を加える。いじめ、やつあたり、または、皮肉、嫉妬

 

【逃避】: 「葛藤」を引き起こすような状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすること

◎ "楽しいこと"に熱中することで、嫌なことを思い出さないようにする。
病気になって苦しい現実から逃げ出すことも「逃避」の一種

 

【同一視】:自分にとって重要な他者と自己とを同じものと見なす事。

◎ 親の目標を自分の行動目標にする:東大合格!など

 

【投影】:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。

◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。

 

【合理化】:満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとする事。

◎ キツネがぶどうを取ろうとしたが、手が届かずに取ることが出来なかった。
その時、「あのぶどうは酸っぱいのさ!」とするのがすっぱいブドウ。
欲しくは無かったが自分の物となったレモンを甘いと言い張るのが甘いレモン

 

【退行】:以前の発達段階へと戻る事。

◎ ストレスの状況にうまく対処できない時、赤ちゃんや小さい子供のようになること。
何かに満足できない子供が赤ちゃん言葉を使ったり、鼻声を出して、母親に甘えたりする。

 

【昇華】:非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値ある行動へと転じる事。

◎ おさえつけられた性欲が、詩や小説、スポーツなどにむけられること

 

【補償(代償)】:ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする事。

◎ 勉強が苦手な子供が、スポーツをがんばって、ほかの人より優れることで補おうとするようなこと




 

私たち人間の「こころ」はとても繊細で複雑。ご自身の中で、何か気になることや「心あたり」は、

ありましたか?少しでも、何かの気づきにつながっていただけたなら幸いです。

 

 

 

 

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【アンナ・フロイト】(Anna Freud, 1895年12月3日~1982年10月9日)

 

精神分析の創始者・ジークムント・フロイトの娘で、イギリスの精神分析家。児童精神分析の開拓者。

ウィーン生まれ。ウィーンのコッタージ・リセウム(Cottage Lyceum)に学ぶ。

1914年にイギリスに渡り、戻って自分が学んだリセで教鞭をとる。

1918年、父から精神分析を学び、その道に入る。

最初の論文は、1922年発表。1923年から精神分析家としての実践を開始。

同年、父ジークムントが癌である事が判明、以来雑務に支障を来たすようになった父親に代わり、

国際精神分析学会の事務局長、ウィーン精神分析訓練研究所の所長などを引き受ける。

1939年、父親が死去してからは、ますます児童心理学に専念。

メラニー・クラインとの研究上の意見の相違からイギリスの精神分析学会で論争を引き起こす。

その間にも弟子(たとえば、エリク・エリクソンなど)を多数育て、

戦争が子ども達に与えた影響なども調査。

特に、幼児の防衛機制についての研究が名高い。

 

 

 

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【ジークムント・フロイト】(ドイツ:Sigmund Freud 1856年5月6日~1939年9月23日)

 

オーストリアの精神分析学者。オーストリアの白人系ユダヤ教徒アシュケナジーの家庭に生まれた。

神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究、

精神分析の創始を行い、さらに精神力動論を展開した。

非常に詳細で精密な観察眼を示す症例報告を多数残した。

それらは、現在においても次々と新しい角度から研究されている。

フロイトの提唱した数々の理論は、のちに彼の弟子たちによって

後世の精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、

20世以降の文学・芸術・人間理解に広く甚大な影響を与えた。

弟子たちは、フロイトの考え方のどこかしらを批判した上でこれを受け継ぎ、

様々な学派に分岐し、それぞれ独自の理論を展開していった。

 

 

 

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※【参考文献】

「図説 現代心理学入門」2007年 金城辰夫/監修 培風館
「臨床心理学キーワード」2005年 坂野雄二/編 有斐閣双書
「心理学で学ぼうこころと脳のふしぎ」2002年 こころと脳のふしぎ編集委員会/著 汐文社

「自我と防衛」1985 A・フロイト/著 誠信書房
「自我と防衛機制」1998 アンナ・フロイト著作集 A・フロイト/著 岩崎学術出版社
「自我論 不安本能論」1970 S・フロイト著作集 S・フロイト/著 人文書院
「S・フロイト自我論集」1996 ジークムント・フロイト/著 筑摩書房 

 

 

 

 

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