心理学: 2018年4月アーカイブ

社会的学習理論

 


人の学習については、

多くの心理学者や教育学者が研究を積み重ね、その結果を発表しています。

その中でも有名な学習理論の一つが、バンデューラの社会的学習理論。

 

 

社会的学習理論は、

他の学習理論に大きな影響を与えた理論で、

ソーシャルスキルトレーニング(Social Skill Training:SST)の

ベース理論の一つにもなっています。

 

 

 

【バンデューラの社会的学習理論】

 

社会的学習とは、特定の分化に所属する人が、

他人の影響を受けて、

所属する文化で適切な態度、習慣、価値観、行動などを身につけていくこと。

 

社会的学習理論とは、

社会的学習について、直接の体験だけでなく、

むしろ、他人の行動を意識的に観察し、

マネすること(モデリング)で成立すると説明する理論。

 

 

 

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カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した理論。

 

社会的学習理論が登場するまでの学習理論では、

学習する人の行動に対して、

外から何らかの刺激が加わること(学習する人が直接経験すること)で

学習が成立すると考えられていました。

 

つまり、何かを学習したい場合、

その人が実際に経験して行動しないと学習できないと考えられていたのです。

 

しかし、社会的学習理論では、学習する人が直接経験せず、

他人を観察してマネすること(モデリング)でも

学習が成立することに着目しました。

 

例えば、子供にコップを形や色、

大きさで分ける課題にチャレンジさせる時に、

最初から子供にさせるより、

パパママが先にやるのを見せてからさせた方が

学習がはかどることが多いものです。

 

この例では、

子供はパパママをモデルとして行動を観察し、マ

ネをして、分け方を身につけると考えます。

 

また、モデルの対象は人だけでなく、

映画、マンガ、アニメの登場人物などでも成立すると説明しています。

 

 

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【社会学習理論におけるモデリング】

 

モデリングとは、他人の行動を観察してマネすることで、

行動パターンの学習を目指すことです。

 

モデリングによって、新しい行動を正確に身につけたり、

適切な行動を促したり、不適切な行動を抑制したりすることができます。

 

モデリングは、大きく4つの過程に分類することができます。


•注意


•保持


•運動再生


•動機付け

 

 

 

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モデリングの過程:注意

 

注意とは、モデルにする対象とその特徴に注目して見る過程。

モデルとなる対象は、

パパママやきょうだいといった身近で親和している人や、

尊敬したり親和したりしている人の他、

テレビに登場する有名人や漫画・アニメのキャラクターなども含まれています。

 

モデルから受ける刺激と、観察する側の子供の特性の両方が影響します。

 

 

モデリングの過程:保持

 

保持とは、観察したモデルを記憶として脳に保持する過程です。

モデルにする対象の特徴や行動を抽象化して言語化、

イメージ化することで脳内にインプットして保持します。

また、保持の過程においては、脳内でモデルの行動を

何度もマネすることが効果的だと考えられています。

 


 

モデリングの過程:運動再生

 

運動再生とは、保持した記憶を行動として再生し、行動を修正する過程です。

運動再生の過程を経ることで、

脳内に保持されているモデルの行動(イメージ)と、

自分の行動(現実)のギャップに気づくことができます。

 

そして、イメージと現実のギャップを認識し、

現実の行動に修正を加えることで、

モデリングの精度を上げることができます。

 

 

モデリングの過程:動機づけ

 

動機づけとは、

学習した行動を実践するための動機づけを行う(モチベーションを高める)過程。

動機づけには、自分自身で動機づけを行う自己強化、

モデルから受ける代理強化、周囲からもたらされる外的強化があります。

 

 

 

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バンデューラの社会的学習理論の基礎とモデリング

社会的学習理論は、

教育現場などを中心に様々な分野に影響を及ぼしている理論。

 

 

 

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【バンデューラの実験】

 

子供たちを実験群と対照群の2つのグループに分け、

実験群の子供たちには、おもちゃの部屋で

1人の大人が風船のように膨らませた「ボボ人形」に乱暴しているのを見せる。

 

対照群の子供たちには普通に大人が遊んでいるのを見せる。

 

その後各グループの子供たちを1人ずつおもちゃの部屋の中に入れ、

その様子をフィルムで撮影する。

 

 

結果、

実験群の子供たちは対照群の子供たちに比べて目に見えて攻撃的だった。

この実験からこどもは明らかな強化を与えなくても

モデルの行動を自発的に模倣することが分かった。

 

 

 

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◆アルバート・バンデューラ(Albert Bandura 1925~ )

自己効力感や社会的学習理論で知られるカナダ人心理学者。

カナダのブリティッシュコロンビア大学を卒業後、

1952年、アイオワ大学にて博士号を取得。

アメリカのスタンフォード大学の心理学教授を長く務め、

1974年には、アメリカ心理学会会長も務めた。

 

 

1950年代後半、当時優勢であった行動主義学習理論の中で、

社会的学習理論(モデリングによる学習)を提唱したことでも知られる。

 

従来の学習理論が、学習する個体(人間や動物)自身の経験を前提としていたのに対し、

学習が他の個体の行動を観察することによっても成り立つことを実証し、

新たな理論づけを行った。

1990年代に提唱された自己

効力感についての理論は心理学にとどまらず、

教育学や社会学にも大きな影響を与えた。

 

 

 

 

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PM理論|三隅二不二

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PM理論

 

 

日本の社会心理学者の三隅二不二氏が1966年に提唱した、

リーダーシップ論。

 

 

「目標達成行動-目標を達成するP(Performance function)機能」と

「集団維持行動-人間関係に配慮し,

集団を維持しようとするM(Maintenance function)機能」の

2つの能力要素により、リーダーシップは構成されているという理論。

 

この2つの能力の大小により、4つの型に分類。

P機能が大きい場合は、大文字のP、

小さい場合は小文字にp、

同様にM機能が大きい場合は、大文字のM、

小さい場合は小文字にmと記すことで、

PM型、Pm型、pM型、pm型と表記。

 

P機能、M機能、いずれも優れているPM型を、

理想のリーダー像と位置付けたこの理論は、

組織が戦略を練るための、人事的な分析材料として用いられている。


 


◆三隅 二不二(みすみ じゅうじ/じふじ、(1924~2002)は、日本の心理学者。

専攻は社会心理学。文学博士。

 

クルト・レヴィンによって創始されたグループ・ダイナミックス(集団力学)を日本に紹介し、

その普及と発展に力を注いだ。

リーダーシップを

パフォーマンスとメンテナンスの2つの機能の複合として捉える

PM理論で世界的に知られる。

 

 

 

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◆クルト・レヴィン

Kurt Lewin クルト・レヴィン(1890~1947) 

クルト・レヴィン(Kurt Zadek Lewin, (1890~1947)

心理学者。社会心理学者 。

ドイツのモギルノ(Mogilno) (現在はポーランド領) 生まれでユダヤ系。

「ツァイガルニク効果」の研究や「境界人」の概念の提唱で知られる。

 

 

 

【概要】

ゲシュタルト心理学を社会心理学に応用し、トポロジー心理学を提唱した。

ベルリン大学の哲学と心理学の教授を務めていたが、

ナチスの政権掌握で、ユダヤ人の学者は大学から追放された。

海外に出ていた彼は、1933年8月にアメリカに亡命し、

1940年にアメリカの市民権を取得した。

 

コーネル大学教授

マサチューセッツ工科大学(MIT)にグループダイナミクス(集団力学)研究所を創設。

 

「社会心理学の父」と呼ばれ、

アイオワ大学の博士課程でレオン・フェスティンガーなどを指導した。

リーダーシップスタイル(専制型、民主型、放任型)と

その影響の研究、集団での意思決定の研究、

場の理論や変革マネジメントの「解凍―変化―再凍結」モデルの考案、

「アクションリサーチ」という研究方式、

グループダイナミクスによる訓練方法(特にTグループ)など、

その業績は多方面にわたる。

 

 


 

 

 

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研究を通して得た結論:概念

 

 ◆「P」機能:「目標達成機能」(Performance)

 ◆「M」機能:「集団維持機能」(Maintenance)

 

「pm」「Pm」「pM」「PM」と4つのタイプが示されています。

双方が小文字の「pm」は、P機能、M機能ともに「弱い」ことを意味します。


逆にふたつが大文字の「PM」とは、目標達成への意識高く、

チームをまとめようとする意識も強く、

実際に、そうした行動をとっているリーダーのタイプを意味します。


 

 

 

 

◆PM理論は父性と母性の論ともいえる

リーダーシップの科学の本画像「集団におけるリーダーシップとは、

集団の目標達成や課題解決を促進し、集団に胚胎する崩壊への傾向を抑制して、

集団の維持を強化する集団機能を代表するものである。

一方、集団の側から考えれば、

集団が困難に遭遇してその脱出にあえいでいればいるほど、

その困難を克服してくれる父親のように強力で

頼りがいのあるリーダーの出現を求める。

 

また、集団が内部葛藤・対立に疲労困ぱいして、

崩壊への危機をはらんでいるときには、

母親のように許容的であり寛容で、理解と支持を示し、

すべてを受容してくれるリーダーシップを求めるであろう」

 

「リーダーシップの科学」 三隅二不二/著  講談社

 

 

 


P機能は、「成果」や「目標」を達成するための厳しい「父性」であり、

M機能は、チームをまとめるための「優しさ」「包容力」など「母性」です。

父性と母性の関連することから、

Pを「パパ」のP、Mを「ママ」のMとし、

PM理論は、「パパ・ママ理論」と呼ばれることもあります。

 

 

父なる厳しさ(父性)で成果をあげて、

母なる優しさ(母性)でチームをまとめる優れたリーダーは

「PM型」であるというのが、三隅氏のPM理論。

 

 

実は複雑であり、実際には、父性と母性だけを意識しても、

リーダーシップが強化されるとは限りません。

その他の様々な資質がリーダーシップには求められます。

 

 

 

 

 

 

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特性論

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特性論 概要

 

私たちの行動を観察すると、中にはその場限りの行動もあるが、


種々の状況において一貫して現れる行動もある。

種々の状況を通じて一貫して現れる一定の行動傾向を特性(trait)という。


特性論は、特性を人格の構成単位とみなし、


いくつかの特性の組み合わせによって人格を記述し理解しようとする方法で、

主としてイギリスやアメリカで発達した理論である。

 

特性論は類型論より歴史も浅く、


そのほとんどが20世紀になって誕生したものである。

 


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 【オールポートの特性論】

アメリカの心理学者であるオールポートは、性格特性は精神・身体的概念であり、

その特性は「個人の内にある」と主張。

類型論における分類は、それが「観察者の目」に依存しており、

そのことが性格の理解を困難にしているという。

 

観察者の判断が異なれば、同一の個人が、

異なる性格を有する人間として判断されることになる。

オールポートは、辞典(ウェブスター)の中から、

「親切な」「社交的」などの、性格特性に関することばを数多く選び出し、

形容詞的な用語を、実際的な特性を表現する語群(?群)、

一時的な状態(態度)を表現する語群(?群)、

評価(価値判断)を表現する語群(?群)、そ

の他(?群)の4群に分け、第?群を中心に特性の分析を行った。

 

オールポートは、多くの人々に共通する共通特性と、

ある個人に特徴的な独自の特性を区別し、

さらに共通特性を表出的特性と態度的特性に分類している。 ま

た、特性の基礎をなす心理・生理的要因(身体、知能、気質)を加え、

個人の性格を表示する心誌(psychograph)を作成している。

 

※ゴードン・オールポート(Gordon Willard Allport, 1897- 1967)
アメリカ合衆国の心理学者。

 

 

オールポート (Allport, G. W.)


成熟した人格の基準として


1. 自我の拡張
2. 他人に対する暖かい関係
3. 情緒の安定
4. 現実認知と技能
5. 自己客観化
6. 人生観の確立


の6つをあげ、人間として達成すべき努力目標とした。

 

人間関係と健康なパーソナリティ(個性)


 「パー ソナリティとは、

人間に特徴的な行動と考えとを決定する精神身体的体系の力動的組織」とする

ゴードン・オルポート(アメリカの心理学者)の定義である。

さらに「性格、気質、興味、態度、価値観などを含む、

個人の統合体である」。ゴードン・オールポートは

健康なパーソナリティの規準として、次の6つを 挙げている。

 

1)  自己意識の拡大。自己自身だけに集中的に向けられていた関心が、
家族・異性・趣味・政治・宗教・仕事へと広がり、これにどれだけ積極的に参加し、
自己をどれだけ拡大してゆくか。
他人の幸福を自分の幸福と同一視できるほど重要視し、拡大視できるか。

2) 他人との暖かい人間関係の確立。家族や友人に対して、
どれほど深い愛情を伴う親密さと、全ての人の人間的状態に敬意を払い理解するという、
共感性を持つことができるか。

3) 情緒的安定。欲求不満の状況でもそれを受容するとともに、
これをどれほど適切冷静に処理し、安定した精神状態を保つことができるか。

4) 現実的知覚、技能および課題。
歪曲されない正確な現実認識と、真実性への認知の構えをどれほどもっているか。
基本的知的能力だけでは不十分で、むしろ高い知的能力をもちながら、
情緒的均衡を欠くために、健康なパーソナリティとなれない人も多数存在する。

5) 自己客観化、洞察とユーモア。自分自身とは何か、
自分自身が持っているものは何か、
他人は自分が何を持っていると思っているのか、といったことを
客観的に知り、洞察しているか。
この洞察とユーモア感覚は強く関連している。

6) 人生を統一する人生哲学。
人生をいかに生きてゆくか、という目標への指向性をどれほど明確にもっているか。
人生に統一を与えてくれる哲学、すなわち価値への指向をどれだけもっているか。


 


【著書】

『人格の形成―人格心理学のための基礎的考察』
『個人とその宗教』

 他

 

 

 


 

【ギルフォードの特性論】

アメリカの心理学者であるギルフォードは、

共同研究者マーチン(H.G.Martin)とともに因子分析的手法により、

「STDCR因子目録」「GAMIN因子目録」および

「ギルフォード=マーチン人事人格目録」の3種の性格目録(personality inventory)を作成している。

この3つの検査において、性格特性として次の13因子が測定される。

? S因子:社会的外向―内向 ? T因子:思考的外向―内向 ?

D因子:抑うつ性 ? C因子:回帰性傾向 ? R因子:のんきさ ?

G因子:一般的活動性 ? A因子:社会的場面における支配性 ?

M因子:社会的場面における支配性 ?

 I因子:劣等感 ? N因子:神経質 ?

O因子:客観性 ? Ag因子:愛想のよさ ? Co因子:協調性

 

このギルフォードの人格目録は、

日本でも矢田部らにより標準化され、

おのおの12項目からなる13尺度が作成されている。

 一方、辻岡は、矢田部が標準化した性格検査を

各10項目からなる12の尺度にあらため標準化し、

「矢田部=ギルフォード性格検査」を作成している。

 


※ジョイ・ギルフォード(1897 - 1987)
アメリカ合衆国の心理学者。

因子分析法を用いて知能の研究を行う。
人間の知能は内容4種類、操作5種類、
所産6種類の計120種類からなるという説を唱えた。

 

 

 


【アイゼンクの特性論】

イギリスのアイゼンクは、性格研究に実験的方法を導入し、

因子分析法による性格特性の分析を行っている。

アイゼンクの理論は、類型論と統計学的手法との組み合わせによる特性論である。

 従来の因子分析はよって抽出された因子は、

それがどのような意味を持っているかが不明な場合も少なくなかった。

 

そこで、アイゼンクは、従来の因子分析の手法とは多少異なる

クライテリオン分析という方法を通じ、性格の基本的次元を決定しようと試みている。

この分析は、抽出しようとする因子が前もって決められているが、

この因子は、外向性―内向性というように両極性を持ったものであり、

実験的検討に際しては、被験者もこの両極の2群が対象とされる。

 

アイゼンクの特性の理論の特徴は、

ほかの特性論と異なり、特性のレベルよりも

さらに抽象化された類型(type)の次元を設定していることである。

 

そして、アイゼンクによれば、

性格の構造は、類型―特性―習慣的反応―個別(特定)反応の4つの階層構造をなしてるという。

神経症傾向と精神異常の区別に始まったアイゼンクの研究は、

その後、健常者及び神経症患者への研究へと発展し、

その中からふたつの基本的因子が抽出されている。 こ

の2つの因子が、内向性―外向性の因子、そして神経症的傾向の因子であり、

わが国で今日使用されているMPI(Maudsley Personality Inventory)の基礎となっている。

 

さらにアイゼンクは、種々の生理心理学的実験から得られた資料をもとに、

このような内向性―外向性及び神経症的傾向の背景には、

脳幹網様体及び大脳辺縁系の活動の個体差、

すなわち、生物学的基礎の差異が関連していると主張している。

 


※ハンス・アイゼンク(1916年3月4日 - 1997年9月4日)
ドイツの心理学者。ドイツ・ベルリン生まれ。

不適切な学習によって神経症が引き起こされると考えた。
行動療法によって治療しようと試みた。
パーソナリティ研究の分野で活躍した。
1975年にアイゼンク性格検査を考案した。
精神分析の実証性について痛烈な批判を行ったことで知られる。

 

 


著書

『心理学の効用と限界』
『人格の構造 その生物学的基礎』
『心理療法の効果』
『知能の構造と測定』

 他

 

 

 

 

 


【参考文献】

加藤義明 中里至正編著 1989 『入門人格心理学』 八千代出版

 

 

 

 


公認心理師法は、

平成27年9月9日に議員立法により成立し、9月16日に公布され、

平成29年9月15日に施行されました。

 

 

【公認心理師】

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、

公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、

心理学に関する専門的知識及び技術をもって、

次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。


(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析

(2)心理に関する支援を要する者に対する、

   その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助

(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、

   指導その他の援助

(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

 

 


公認心理師法概要


【目的】

公認心理師の資格を定めて、その業務の適正を図り、

もって国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的とする。

 


【定義】

「公認心理師」とは、公認心理師登録簿への登録を受け、

公認心理師の名称を用いて、

保健医療、福祉、教育その他の分野において、

心理学に関する専門的知識及び技術をもって、

次に掲げる行為を行うことを業とする者をいう。

① 心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析

② 心理に関する支援を要する者に対する、

  その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助

③ 心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、

  指導その他の援助

④ 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

 

 

 

【国家試験】

公認心理師として必要な知識及び技能について、

主務大臣が公認心理師試験を実施する。

受験資格は、以下の者に付与する。

 

 

① 大学において主務大臣指定の心理学等に関する科目を修め、

  かつ、大学院において主務大臣指定の心理学等の科目を修めて

  その課程を修了した者等

② 大学で主務大臣指定の心理学等に関する科目を修め、

  卒業後一定期間の実務経験を積んだ者等

③ 主務大臣が①及び②に掲げる者と同等以上の

  知識及び技能を有すると認めた者

 

 

 

【義務】

1 信用失墜行為の禁止

2 秘密保持義務(違反者には罰則)

3 公認心理師は、業務を行うに当たっては、

  医師、教員その他の関係者との連携を保たねばならず、

  心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治医があるときは、

  その指示を受けなければならない。

 

 

 

【主務大臣】

文部科学大臣及び厚生労働大臣

 

 

 

【経過措置】

既存の心理職資格者等に係る受験資格等について、

所要の経過措置を設ける。

 

 


☆第1回公認心理師 国家試験は、平成30年9月9日に実施予定。

 

 

 

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【公認心理師】(こうにんしんりし)とは、

公認心理師法を根拠とする日本の心理職国家資格である。

 


【心理職の国家資格】

名称独占資格として規定される(第44条第1項)とともに、

資格創設(全面施行)以降、

公認心理師の有資格者以外は、

「心理師」という文字の使用禁止が規定された(第44条第2項)。

 

 


◆公認心理師は、現行の「臨床心理士」と同様、

教育、医療・保健、福祉、司法・矯正、労働・産業、学術・研究など、

多岐にわたる活動領域を想定しており、

特定の分野に限定されない「汎用性」「領域横断性」を特長とする

心理職国家資格を旨とするものである。

そのため、文部科学省と厚生労働省による共管とされ、

主務大臣は文部科学大臣と厚生労働大臣と規定されている。

 

 


◆公認心理師が行う心理的行為としては、

「心理検査」「カウンセリング」「心理療法」といった

「心理的支援」や「コンサルテーション」、「心理教育」等を想定して、

「一、心理に関する支援を要する者の心理状態の観察・分析」

「二、心理に関する支援を要する者との心理相談による助言・指導」

「三、心理に関する支援を要する者の関係者との心理相談による助言・指導」

「四、メンタルヘルスの知識普及のための教育・情報提供」の

4種が掲げられている(第2条)。


 

 

この点は現行の臨床心理士の専門業務

(①「臨床心理査定」②「臨床心理面接」③「臨床心理学的地域援助」

④「①~③に関する調査・研究」)を鑑み、規定された。

但し、公認心理師は臨床心理士にとって変わるものではなく、

臨床心理士の資格は今後も残り、

公認心理師と共存していくものと考えられている。

 

 

 

 

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